御召艦 迅鯨(初代)

Majesty Ship "Zingei(1)"


迅鯨
御召艦「迅鯨」(1882年頃)
スペックデータ
排水量:(常)1,464t ボイラー:(詳細不明)石炭専焼 燃料搭載量:石炭 搭載量不明
全長:75.0m
全幅:9.7m 主機:(詳細不明)蒸気機関、外輪式推進
吃水:4.4m
出力:1,450hp
武装:
4.7インチ(12cm)砲4門搭載(主に儀礼用)
最大速力:12.0kt
航続距離:不明
乗員定数:170名

同型艦名(1隻)
迅鯨(初代)"Zingei(1)"

御召艦 迅鯨(初代)について
 横須賀造船所で8年もの歳月をかけて建造された艦。外洋用の御召艦(天皇が座乗する艦船)という重要な任務を持っているので非常に贅沢な造りをしており、建造費は非常に高額となっている。フランス人技師ヴェルニーの手による設計の木造外輪船で、横須賀造船所初の千トンを超える大型艦であり、日本海軍が建造した最後の全木造艦でもあった。
 海軍の軍艦が充実してくると天皇の行幸には大型の戦闘艦が御召艦として選ばれるようになったため、当艦が御召艦として使用された期間は短く、明治19年(1886年)には水雷練習艦へ用途を変更されており、晩期に機関を降ろされ係留水雷練習艦となった分も含めて練習艦であった期間の方が長く、御召艦というより無駄に高価な練習艦といった印象が否めない。
 ちなみに、当艦の類別(艦種)を「御召艦」としたが、資料によっては外国海軍での艦種表記を取り「ヨット」(日本では「ヨット」は帆走船のイメージが強いが、実際に英語圏での「ヨット」[yacht]は豪華なレジャー船舶を指すもので、海洋国家の海軍は迎賓や王族の行幸などに利用するため、このような船舶を保有していることが多い(例として英海軍の王室ヨット「ブリタニア」[H.M.YACHT Britannia(1954〜97)]や独海軍の総統ヨット兼艦隊母艦「グリレ」[Grille(1935〜1945)]などがある)としているものも見受けられる。

御召艦 迅鯨(初代)の歴史
「迅鯨」(初代)「迅鯨」=迅には「すみやか」という意味があり、波を
蹴立てて疾走する鯨をイメージした名称である
1873年 9月26日横須賀造船所にて起工
1876年 9月 4日進水
1881年 8月 5日竣工。外洋用御召艦として使用される
1882年 4月壬午事変勃発のため朝鮮への兵員輸送などに出動
1886年 1月29日水雷練習艦に指定され、水雷装備を搭載
1896年 4月 1日雑役船(練習船)に類別変更
年月不詳機関を降ろし、係留練習船(水雷術練習所)として使用される
1903年12月 2日除籍
1909年 1月25日廃船。後に売却処分となる


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