皇室ヨット 初加勢

His Majesty Yacht "Hatukaze"


初加勢
皇室ヨット「初加勢」(1910年頃:Photo from Wikimedia Commons)
スペックデータ
排水量:80t ボイラー:宮原式水管罐・石炭専焼 燃料搭載量:石炭 搭載量不明
全長:31.3m
全幅:不明 主機、推進軸数:(詳細不明)蒸気機関、推進軸数不明
吃水:不明
出力:230hp
武装:
武装なし
最大速力:11.4kt
航続距離:不明
乗員定数:不明

同型艦名(1隻)
初加勢"Hatukaze"

皇室ヨット 初加勢について
 明治33年(1900年)に長崎の三菱造船所へ行幸した皇太子(後の大正天皇)へ、三菱財閥総帥の岩崎久弥から記念に贈られたヨット。行幸の翌年に起工され、明治35年(1902年)に岩崎男爵家から皇太子へ献納された。
 献納と同時に当ヨットの所管が宮内省から海軍へ移管されたため、横須賀鎮守府所管の雑役船として「初加勢」と名付けられた。献納後数年は皇室ヨットとして使用されたが、その後は公式な行事に使用されることはあまりなく、大正10年に高松宮(大正天皇の三男)が海軍兵学校に入学(予科から編入)された際に、兵学校へ貸与され兵学校で高松宮が使用した。
 太平洋戦争が終わった時点で当艇は残存しており、進駐してきた米軍が接収したが、その後民間企業へ売却され観光船として使用されている。

皇室ヨット 「初加勢」の歴史
「初加勢」「初加勢」=その季節はじめに吹く風のこと。
加勢は風の古い用法(当て字)である。
1900年10月26日皇太子(後の大正天皇)が三菱造船所へ行幸
1901年 5月10日三菱長崎造船所にて起工
1902年10月 4日進水。品川へ回航され艤装工事を行う
      11月16日竣工
      11月26日横須賀へ回航され、皇太子へ献納される
宮内省から海軍へ移管され、雑役船「初加勢」となる
1905年10月日露戦争凱旋観艦式にて皇族用ヨットとして使用
1906年皇太子の東京湾第二海堡視察に使用
1916年11月神戸港にて大正天皇が岸壁から戦艦「榛名」へ移乗するため使用
1921年 3月呉海兵団から兵学校へ貸与。高松宮が兵学校にて使用
1945年 8月終戦時、アメリカ軍に接収される。艇名を「ドロシー」と改名
1949年日本へ返還。民間企業(志摩航運)に売却される
      11月機関をディーゼルに換装。伊勢志摩の観光船「初風」として再就役
1950年 3月18日石鏡村(現鳥羽市石鏡町)沖にて座礁。航行不能となり船体は放棄される


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