第13号型 駆潜艇

Submarine Chaser "No.13" Class


第14号

第25号
(上段)第14号駆潜艇(1941年:Photo from Wikimedia Commons)/(下段)第25号駆潜艇(1942年)
スペックデータ
排水量:(基)438t ボイラー:−−−−− 燃料搭載量:重油 16t
全長:51.0m
全幅:6.7m 主機:艦本式23号8型ディーゼル機関×2基、2軸推進
吃水:2.75m
出力:1,700hp
武装:
40口径8cm単装高角砲1基、(後に25mm単装機銃3基を追加)、
13mm連装機銃1基、爆雷36個(投射機2、投下軌条1)
最大速力:16.0kt
航続距離:14ktで2,000浬
乗員定数:68名

同型艦名(15隻)
第13号 〜 第27号 "No.13 〜 No.27"

第13号型駆潜艇について
 昭和14年(1939年)に策定されたマル4計画(第四次軍備充実計画)およびその追加計画として建造された艇。マル3計画で一応の成功をみた「第4号」型駆潜艇であったが、まだ構造や機関などが複雑で急速な量産に向かず、また建造費も大きかったので続く計画では急造に向く簡易型の設計を行っている。
 簡易型とはいえ、船体は外洋での対潜作戦に向くよう全長を短く・艇幅を広く・吃水を深くしており、また小回りが利くよう舵も大きなものになっていた。そのため排水量は「第4号」型の1.5倍の400トン超と大きくなり、全長を短縮したこともあって最高速度は16ノットにまで低下した。しかし船体の幅を広くとったことで復原性は良くなり、戦争中期以降に電探や対空兵装を追加搭載する際にも余裕のある改造が行えている。
 計画段階では駆潜艇は特務艦艇に類別されていたが、「第13号」艇が竣工する直前の昭和15年4月に艦艇へ類別が変更されており、そのため竣工した艇は駆逐艦や潜水艦などと同様3隻で1個駆潜艇隊を編成することになった。
 当クラスの建造により数が充実した駆潜艇隊は、太平洋戦争では本土近海から南洋および北方までの広い範囲で対潜哨戒や船団護衛、港湾警備などに従事している。
 なお、当クラスの簡略化型である「第28号」型や、さらに簡略化を進めた「第60号」以降の型も当クラスと同じ線図をベースに建造されており、海軍の公式資料でも「第13号」型に含まれていることから、資料によっては第13号以降に建造された艇は全艇を同一クラスとして扱っている資料もある。

注意!「この型は同型艇が多いため他のページとは年表の形が異なります。年月日は総て西暦表示です。」
第13号型駆潜艇の歴史
艇番竣工造船所戦歴等除籍備考
13'40.07.15鶴見製鉄造船'42.06.25館山沖にて米潜「ノーチラス」を攻撃、損傷を負わせる(共同)
'43.04.03岩手県沖にて米潜「ピケール」の攻撃により沈没
'45.05.01 
14'41.03.31玉造船所'42.06.25館山沖にて米潜「ノーチラス」を攻撃、損傷を負わせる(共同)
'42.10.10キスカ島にて米軍機の爆撃を受け損傷を負う
'45.07.28尾鷲湾(三重県)にて米艦載機の攻撃を受け大破擱座
'45.11.30後に解体処分
15'41.03.31大阪鐵鋼桜島'45.08.15終戦時、横須賀にて残存'45.11.30後に解体処分
16'41.04.05鶴見製鉄造船'44.07.04父島二見港にて米軍機の攻撃を受け沈没'44.09.30 
17'41.07.31石川島造船所'44.10.26ルソン島沿岸で米潜「アイスフィッシュ」を攻撃、損傷を負わせる
'45.04.28五島列島近海にて米潜「スプリンガー」の雷撃を受け沈没
'45.05.25 
18'41.07.31鶴見製鉄造船'43.02.16ニューブリテン島東方沖にて米潜「アンバージャック」を撃沈(共同)
'44.12.30ルソン島西方沖にて米軍機の攻撃を受け沈没
'45.03.10 
19'41.09.20播磨造船所'45.08.15終戦時、呉にて残存'47.05.03後に解体処分
20'41.08.20玉造船所'45.02.23ベトナム沿岸にて米軍機の爆撃を受け損傷を負う
'45.08.15終戦時、呉にて残存
'47.05.03後に解体処分
21'41.08.20大阪鐵鋼桜島'45.08.15終戦時、舞鶴にて残存。戦後、復員輸送に従事
'47.10.07戦時賠償として英国に引き渡し後、解体処分
'45.10.05後に解体処分
22'41.10.12三菱重工横浜'44.02.19カビエン沖にて米軍機の爆撃を受け沈没'44.03.31 
23'41.11.15播磨造船所'45.08.15終戦時、青島にて残存'45.10.25後に解体処分
24'41.12.20大阪鐵鋼桜島'43.10.24マヌス島沖にて船団護衛中、敵潜の雷撃により航行不能となった
輸送船「浄宝縷丸」を砲撃処分する
’44.02.17トラック近海にて米駆「バーンズ」と交戦、沈没
'44.04.30 
25'41.12.29三菱重工横浜'42.07.15キスカ島近海にて米潜「グラニオン」の雷撃を受け沈没'42.07.20 
26'41.12.20鶴見製鉄造船'45.07.30鎮海沖にて米艦載機の攻撃を受け沈没'45.09.15 
27'42.01.28石川島造船所'42.07.15キスカ島近海にて米潜「グラニオン」の雷撃を受け沈没'42.07.20 


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