スペックデータの諸元・単位について

艦船データベースで使用しているスペックデータの諸元について説明しています。
排水量
船体を水に浮かべたときに押しのける水量。船の大きさ(重量)はこの単位で示される。このデータベースでは常備排水量【(常)と表記】または公試排水量【(公)と表記】を主に使用していますが他に基準排水量【(基)と表記】もあります。
各排水量計測時の基準となる搭載量については下段表を参照してください。明治・大正までの帝国海軍で言う排水量とは常備排水量のことを指し、昭和に入ってからの帝国海軍では公試排水量を使用するようになりました。
基準排水量は軍縮条約で各国の軍艦を同一基準で計測するために考案されたものなので、一応基準は全世界共通のはずです。
常備排水量は英トン、公試排水量はトン(メートル法)を使用しています。1英トン=1.016トンです。
※世界の軍艦では満載排水量【(満)と表記】として排水量を記載していますので、同クラス日本艦と比べると比較的大きな排水量となっています(外国艦艇は基本的に英トンで表示されているはずです)。
帝国海軍における基準搭載量基準軽荷常備公試満載
弾薬火工品・爆弾3/4
機雷・爆雷3/4
掃海防雷具・防潜網1/2
飛行機1/2
糧食1/22/3
真水・飲料水1/22/3
燃料1/42/3
予備給水2/3
潤滑油1/22/3
補給用物件1/22/3
乗員及び所持品
被服2/3
酒保品1/22/3
消耗斉備品2/32/3
給水タンク内の水2/32/3
溢出タンク内の水1/21/31/31/2
主復水器内の水
 
全長
船体の舳先から船尾までの長さ。旧式の艦はラム(衝角)があるため吃水線下の方が長い場合がある。当サイトのデータでは特に表記していない限り垂線間長(舳先の吃水線位置から艦尾の舵中心までの長さ。英語ではLength between perpendicularsの略称としてPPやLPP、LBPと記述される)を使用しています。
当サイトでは、吃水線での長さ(英語ではLength waterlineの略称としてWLやLWLと記述)を使用している場合は(水)、舳先から艦尾までの全長(英語ではLength over allの略称としてOAやLOAと記述)を使用している場合は(全)と表記しています。
なお、旧式艦のデータはフィートで示されていた物をメートル法に換算してますので、小数点以下で四捨五入している場合があります。ちなみに1フィートは0.3048メートルで計算しています。
長さの説明
 
全幅
船体の横幅長。艦の中で一番幅広い部分の長さです。バルジを装着している艦などは吃水線下の部分に最大幅箇所が有る場合もあります。
航空母艦は飛行甲板が船体より広い場合が多いですが、この全幅は船体の最大幅を使用【(船体)と表記】しています。
 
吃水
吃水線(水面と同じ高さ)から船底までの高さ。艦の水に浸かっている部分の高さです。艦の搭載状態により吃水は変化しますが、このデータベースでは公試状態(公試排水量を計測する状態)での吃水を使用しています。
潜水艦は船体全部を水中へ没することが可能ですが、このデータベースで使用している吃水は浮上中(公試状態)の吃水です。
 
速力
艦が発揮できる最大速度。海面状態や搭載量により変化しますが、このデータベースでは公試状態での最大速度を使用しています。なお、同型艦が多いものについては平均(もしくは設計値)の数値を使用していますので当型の最高速とは異なる場合があります。
ちなみに1ktは時速1.852km/hです。
 
出力
艦の機関が発揮できる最大出力。馬力(hp)で表記しています。(ただし、元となったデータが仏馬力(ps)だったり軸馬力(shp)だったりすることもあって、特に換算等をしないまま掲載している当サイトの数値が正確ではないことがあります。特にドイツやフランスなどの艦艇については、元資料は仏馬力である可能性が高いです。)
 
航続距離
艦が搭載した燃料だけ(途中で補給を受けない)でどれくらい航行できるかを示した数値。速力と反比例して距離は減少しますが、このデータベースでは【○○ktで○○浬】のように表記しています。
ちなみに1浬は1.852kmです。
 
兵員定数
艦に乗務する将兵の数。定数として定められている数ではありますが、定数ちょうどということは滅多に無く実際にはその時その時で多かったり少なかったりしていたようです。艦の運航に関係しない軍属などの数は別書きしている場合もあります。
基本的に戦時となると乗員数が多くなる傾向があります(戦闘損傷時の対策要員や負傷兵の代替、追加兵装の操作員として増やされることが多い)。
 
ボイラー
艦に搭載されたボイラー(罐)の形式及び数。ディーゼル機関やガソリン機関などの内燃機関を使用する艦艇はボイラーを搭載していませんので、その場合はデータの記載はありません。
ただし、内燃機関搭載艦艇でも艦内暖房や厨房などへの熱供給用として補助ボイラーを搭載していることもあるので、気がついた場合のみ記載しています。
 
燃料搭載量
艦に積載できる燃料の量。満載時の数値です。一応メートル法のトンを使用しています。
なお、ディーゼル機関の潜水艦では重油以外に一部の艦では軽油等を使用していたようですが全て重油として表記しています。自動車や航空機のディーゼルエンジンは軽油を使用していますが、艦船用ディーゼルは重油を使用しています(日本海軍ではディーゼル用重油を第二重油、ボイラー用重油を第三重油と区別していました(現在のB重油、C重油と同じでしょうか?))。
一部の外国艦はガロン(米液量ガロン)表記やバレル表記、リットル表記などから重量を計算している場合もあります。とりあえず重油の比重を0.9(1リットルあたり900グラム)で計算しています(が、まれに比重が違う場合もあります)。
 
主機
艦に搭載された主機関の形式及び数と推進軸(スクリュー)数。
 
武装
艦に搭載された武装。搭載武装が多岐にわたる場合は主な物のみを表記している場合があります。一部艦艇ではスペック上は同じ数が搭載されていても、製造時期によって兵器が新型となっており性能や能力が異なる場合があります。
航空母艦などの飛行機搭載機数にある補用とは分解して搭載されている予備の機体を指します。
潜水艦の表記で【魚雷○発搭載】とあるのは再装填用も含めた魚雷の総搭載数です。ただし任務の内容によっては必ずしも搭載限度いっぱいを搭載しているとは限りませんし、魚雷発射管から敷設する機雷を搭載する場合は搭載魚雷を減らしたりします。
 
飛行甲板(航空母艦のみ)
飛行甲板のサイズ(長さ×幅:どちらも最大部分の寸法)と航空機用昇降機(エレベーター)の数。
 
安全潜行深度(潜水艦のみ)
潜水艦が安全に到達できる(とされる)深度。もちろん船殻の損傷状況次第ではこの深度でも安全とは言い難い場合もあるし、本当に到達できる設計上の深度はこれよりも大きいと思われます。
一部のドイツ潜水艦では最高潜行深度(設計上の最大到達深度)を掲載し安全深度を並記してありますが、この安全深度は推定値ですので正式な数字とは限りません。
 
 
同型艦を示す『型』『級』の扱いについて
同型艦(同じ設計を持つ艦船)を示す場合、ネームシップ(通常は建造計画順で1番目の艦。英国は名称の特徴(全艦が河川名だったら『River Class』とか)の場合もある)の名称を取って『○○型』や『○○級』と呼ばれます。英語では『○○ Class』と記されることから通常の書籍や資料では『○○級』の表記が大半を占めております(形式を示す『Type ○○』だと『○○型』が正しいと思います)が、当サイトでは旧海軍での呼称に従い『○○ Class』を示す場合も『○○型』を使用しております。
 
艦名の引き継ぎについて
旧艦が沈没や退役することによりに使用されなくなった固有艦名を新造艦へ引き継ぐことは各国海軍とも行っております。そのため同一艦名の艦が当サイトのデータベース上にいくつも存在することになっておりますが、混乱を避けるため当サイトでは名前を付けられた順に(初代)(2代)と代を示しております。なお、同艦名が一度しか使用されていない場合には(初代)の表示を省略しております。
日本の艦船については計画のみの場合も含め明治建軍以降すべての艦名について代をカウントしておりますが、世界の艦船については当サイトで扱っている艦が第二次大戦時に使用もしくは計画された物のみであるため、当サイトで紹介されている艦のうち最も最初のものを(初代)としています。英海軍などのように歴史の長い海軍の場合、当サイトで(初代)と扱われている艦名が実は3代目だったり4代目だったりすることは有り得る話なのですが、混乱を生じさせないために当サイトではこのような扱いとしております。また世界の艦船では、計画されたのみで実際には使用されなかった艦名については代のカウントに含めておりません(例:米海軍戦艦『アイオワ』は1897年に竣工した戦艦(BB-4)が初代ですが、当艦は1923年に除籍されおり、次に『サウスダコタ』型の姉妹艦として同艦名で計画された戦艦(BB-53)は計画中止となっているため当サイトでは代のカウントに含めておらず、1943年に竣工した『アイオワ』(BB-61)を初代としてカウントしております)。
 
個艦年表における戦果の扱いについて
基本的に各艦それぞれが示した戦果については軍用艦艇に対する戦果のみを記載するようにしていますが、複数艦の共同による戦果の場合は省略している場合もあります。また民間船を対象とする戦果や対地攻撃等の戦果でも特筆すべきものである場合は年表に記載してある場合もあります。
 
兵装のサイズ単位
砲熕兵装のサイズを表すのは砲口径(砲弾の直径)です。当サイトではメートル法を基本的に使用していますが、ヤード・ポンド法の国のものについてはインチを使用することもあります。また英国艦の小口径砲は砲弾重量(ポンド)で大きさを表す場合があります。ポンドを示す単位はlbですが、当サイトでは砲弾重量を表す場合はpdrを使用しています。これはpounder(〜ポンドの)の略です(英語では1ポンド砲だったら1 pounder gunのように呼称するので、そこから取ってます)。


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