桃(初代)型 駆逐艦

"Momo(1)" Class Destroyers


桃
駆逐艦「桃」(1917年)
スペックデータ
排水量:(常)835t ボイラー:ロ号艦本式罐・重油専焼×2基
   ロ号艦本式罐・石炭重油混焼×2基
燃料搭載量:石炭  92t
        重油 212t
全長:83.82m
全幅:7.74m 主機:艦本式直結型タービン×2基、2軸推進
(「檜」「柳」はブラウン・カーチス式直結型タービン×2基、2軸推進)
吃水:2.36m
出力:16,700hp
武装:
40口径12cm単装砲3基、6.5mm単装機銃2基、
45cm魚雷3連装発射管2基6門
最大速力:31.5kt
航続距離:15ktで2400浬
乗員定数:109名

同型艦名(4隻)
桃(初代)"Momo(1)"樫(初代)"Kasi(1)"
檜(初代)"Hinoki(1)"柳(初代)"Yanagi(1)"

桃(初代)型駆逐艦について
 「磯風」型と同時期に建造された二等駆逐艦。中型ながら三連装の魚雷発射管を二基装備することで一等駆逐艦である「磯風」型と同数の雷装を持っている。
 第一次大戦中の建造であるため急造であったが、同様の急造艦である「樺」型駆逐艦は旧設計の焼き直しであったのに比べ、当型は全く設計を改めた当時最新鋭の艦となっている(そのため短期間で竣工した「樺」型より建造期間は長くかかっている)。
 第一次世界大戦では日英同盟による特務派遣艦隊として地中海や南アフリカ方面へ派遣され、対潜哨戒や輸送船護衛などの作戦に従事した。

桃(初代)型駆逐艦の歴史
「桃」(初代)「桃」=中国原産のバラ科の落葉樹。実は食用となる
1916年12月23日佐世保工廠にて竣工
1917年〜第二特務艦隊に所属し、第一次世界大戦に参加。地中海で輸送船団護衛任務に従事
1918年 5月ケープ・ホーン岬沖で英輸送船「バンクラス」を救助
1925年頃〜揚子江警備等に従事
1940年 4月 1日除籍
「樫」(初代)「樫」=ブナ科の常緑樹。木材は堅く家具材として使用され、
実(み)は通称ドングリと呼ばれる
1917年 3月31日舞鶴工廠にて竣工
1917年〜第二特務艦隊に所属し、第一次世界大戦に参加。地中海で輸送船団護衛任務に従事
1918年 5月ケープ・ホーン岬沖で英輸送船「バンクラス」を救助
1937年 5月 1日除籍
       6月 1日満州国へ譲渡され、同年9月海辺警備隊警備艦「海威」[Haiwei]と命名される
1942年 6月29日満州国から無償貸与の形で日本海軍へ引き渡され、対潜任務や護衛任務に従事
(艦名は「海威」とし、類別は定めていないが特設駆潜艇と同様の扱いとされた)
1944年10月10日沖縄近海で敵機の攻撃を受け沈没
「檜」(初代)「檜」=ヒノキ科の常緑樹。木材は耐水性が強く用途が広い
1917年 3月31日舞鶴工廠にて竣工
1917年〜第二特務艦隊に所属し、第一次世界大戦に参加。地中海で輸送船団護衛任務に従事
1925年頃〜揚子江警備等に従事
1940年 4月 1日除籍
「柳」(初代)「柳」=ヤナギ科、特にヤナギ属の植物の総称
1917年 5月 5日佐世保工廠にて竣工
1917年〜第二特務艦隊に所属し、第一次世界大戦に参加。地中海で輸送船団護衛任務に従事
1925年頃〜揚子江警備等に従事
1940年 4月 1日除籍。佐世保海兵団の練習船として使用される
1948年北九州港の防波堤(響灘沈艦護岸)として沈設
1999年老朽化のため艦首部分が崩壊。周囲をコンクリートで補強する工事を実施
現在も船体の形状をとどめている


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