天龍(2代)型 軽巡洋艦

"Tenryuu(2)" Class LightCruisers


天龍
軽巡洋艦「天龍」(1920年頃)

下記写真はイーグルモス社発行「隔週刊 世界の軍艦コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
龍田
第48号(2013.11.25)
軽巡洋艦「龍田」1940年

スペックデータ
排水量:(公)3,948t ボイラー:ロ号艦本式罐・重油専焼×8基
   ロ号艦本式罐・石炭重油混焼×2基
燃料搭載量:石炭 150t
        重油 920t
全長:134.11m
全幅:12.34m 主機:ブラウン・カーチス式オールギヤードタービン×3基、3軸推進
吃水:3.96m
出力:51,000hp
武装:
50口径14cm単装砲4基、40口径7.6cm単装高角砲1基、
53cm魚雷3連装発射管2基6門
最大速力:33.0kt
航続距離:14ktで5000浬
乗員定数:327名

同型艦名(2隻)
天龍(2代)"Tenryuu(2)"[Tenryû(2)]龍田(2代)"Tatuta(2)"

天龍(2代)型軽巡洋艦について
 1914年にイギリスで初めて建造された艦種である軽巡洋艦は、それまでの防護巡洋艦が舷側に石炭庫などを配置して防御装甲の代わりにしていたものを廃止し、薄いながらも装甲を施した小型の巡洋艦であった。主な任務は主力艦を敵の駆逐艦隊から護ったり艦隊の前方に展開して偵察を行うことで、第一次世界大戦において活躍したことでその存在価値を知らしめた。
 この「天龍」型は日本海軍が初めて建造した軽巡洋艦で、上記任務の他に日本海軍ならではの水雷戦隊旗艦としての任務も持っていた。これまでのように母艦としての役割を持った旗艦ではなく、駆逐艦を指揮しながら敵の軽巡洋艦や駆逐艦を撃退し敵艦隊を襲撃できる能力を持たせる必要があった。
 そこで「天龍」型は大型の駆逐艦と呼んでもいいような艦型となっており、主砲が駆逐艦の12センチから14センチへ、搭載魚雷も45センチから53センチへ大型化されてはいるものの、主な武装要目は同時期に建造された駆逐艦「磯風」型とほぼ同じであり速力も同じ33ノットであった。
 ただし艦が大型化しているため、船体中心線上に配置した魚雷発射管は回転させただけではそのまま魚雷を発射できないので、発射装置がレール上を艦の左右舷側側に移動できるように工夫されていた。
 「天龍」型は八四艦隊計画で6隻の建造が予定されていたが、より大型の軽巡洋艦が望まれたために2隻のみの建造にとどまっている。

天龍(2代)型軽巡洋艦の歴史
「天龍」(2代)「天龍」=長野県を源流とし、遠州灘に注ぐ天竜川から取った。
流長215キロ。流域面積5090平方キロ。
1917年 5月17日横須賀工廠にて起工
1918年 3月11日進水
1919年11月20日竣工
1920年 8月29日〜第一水雷戦隊に所属し、シベリア出兵に参加。船団護衛に従事
1922年10月 9日〜シベリア撤兵で沿海州警備任務に従事
1930年代前檣楼を低い三脚楼へ換装、艦橋を装甲化する改修を実施
1937年 7月 9日〜日華事変で中国沿岸部の作戦任務に従事
1941年 5月25日〜第四艦隊に所属し、トラック進出。太平洋戦争ではウェーキ攻略作戦等に従事
1942年 6月15日〜第八艦隊に所属し、ラバウル進出。ガダルカナル島砲撃などに参加
     12月18日マダン港外で米潜水艦「アルバコア」の雷撃を受け沈没
1943年 2月 1日除籍
「龍田」(2代)「龍田」=大阪の生駒川を上流に持ち、下流では大和川と
合流して流れる龍田川から取った名称
1917年 7月24日佐世保工廠にて起工
1918年 5月29日進水
1919年 3月31日竣工
1920年 8月29日〜第二水雷戦隊に所属し、シベリア出兵に参加。船団護衛に従事
1924年 3月19日佐世保港外にて「第四三潜水艦」と衝突、損傷を負う(潜水艦は沈没)
1936年前檣楼を低い三脚楼へ換装、艦橋を装甲化する改修を実施
1937年 7月 8日〜日華事変で中国沿岸部の作戦任務に従事
1941年 9月 1日〜第四艦隊に所属し、トラック進出。太平洋戦争ではウェーキ攻略作戦等に従事
1942年 7月〜ガダルカナル、ニューギニア方面で作戦に従事
1943年 4月〜第十一水雷戦隊旗艦として瀬戸内海で訓練に従事
     10月〜トラック島、ポナペ方面への船団護衛に従事
     11月〜再度、本土近海へ戻り訓練に従事
1944年 3月12日サイパン島への緊急輸送船団の護衛部隊旗艦として任務に従事し木更津を出港
      3月13日八丈島沖で米潜水艦「サンドランス」の雷撃を受け沈没
1944年 5月10日除籍


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