水陸両用装軌車 LVT4

Landing Vehicle Tracked (Mk)4

米国海兵隊 1944年

LVTA4
火力支援用として75mm榴弾砲を搭載したLVTA4

 LVT3と同様に後部ランプを装備し た車両として開発されたもの。LVT3はボルグ・ワーナー社で開発されたが、こちらはFMC社の手 による(どちらもベースはLVT2(A)と なっている)。
 当車はエンジンを車体前部へ移動させることで後部ランプの設置スペースを作り出しており、おかげ で大型ランプが装備できたため大型貨物や小型車両(ジープなど)も搭載可能となっている
 第二次大戦中に生産された水陸両用装軌車として最大生産数を誇っており、終戦後継続して生産され た車両も含めると8,000両以上もの数となる。また派生型として M8自走榴弾砲と同じ砲塔を搭載した LVTA4があり、上陸直後の手薄な部隊の火力支援車両として非常に重宝されている。
 実戦投入は1944年のサイパン上陸作戦からで、他のLVTシリーズが太平洋戦線に多用されたの と異なり当車はヨーロッパ戦線にも送られライン渡河作戦などにも投入されている。なお英軍に供与さ れた車両は「バッファロー」と名付けられており、M2重機関銃の代わりにエリコン社製20mm機関砲を 搭載したものもあった。

スペックデータ(LVT4)
全長 7.95m全高 2.49m
全幅 3.25m重量16.5トン
最高速度(陸上)32km/h、(水上)7.5km/h行動距離(陸上)240km、(水上)80km
発動機コンチネンタルW670空冷星形7気筒ガソリンエンジン 250馬力×1基
乗員数乗員3名+兵員30名総生産数8,348両(戦後生産含む)
武装M2-12.7mm機銃×1〜2、M1919A4-7.62mm機銃×1(余計に搭載する場合も多い)
最大装甲厚ごく薄い鉄板が貼り付けられた(車体装甲は防弾鋼板となった)
派生改良型 LVT4:強襲揚陸艇。英軍名称は"Buffalo"
LVTA4:M8自走榴弾砲と同じ砲塔(75mm砲)を搭載した火力支援モデル