水陸両用装軌車 LVT3

Landing Vehicle Tracked (Mk)3

米国海兵隊 1945年

LVT3
LVT3(朝鮮戦争での写真)

 先に生産されたLVT1LVT2は強襲揚陸艇として文句ない性能 を示していたが、エンジンが車体後部に配置されていたため車体の前後に搭乗口を設けることができず、 兵員は車体側面をよじ登って搭乗、車体から飛び降りて降車する必要があった(車体から飛び降りて降車して いる姿はLVT2ページの写真を参照のこと)。これは敵前上陸時に被弾確率を高め非常に危険であった。 また貨物の搭載も車体上部へ抱え上げる必要があったため不便であった。
 そこでエンジン配置を変更(キャデラックエンジン2基を左右に分割して搭載)し、後部にランプ(傾 斜路)兼用の搭乗口を設置した車両の開発を開始、1945年初めにLVT3として制式採用された。
 搭載スペースも拡大できたため兵員30名までの搭乗が可能となり、非常に有効であると考えられてい たが登場が遅かったため第二次大戦では少数が沖縄戦に投入されたのみで、大量の車両が運用されたのは 朝鮮戦争が最初となった。なお兵士たちは当車に「ブッシュマスター」の愛称を付けている。

スペックデータ(LVT3)
全長 7.95m全高 3.02m
全幅 3.25m重量17.5トン
最高速度(陸上)27.4km/h、(水上)9.5km/h行動距離(陸上)240km、(水上)120km
発動機キャデラック水冷V型8気筒ガソリンエンジン 110馬力×2基
乗員数乗員3名+兵員30名総生産数2,962両(戦後生産含む)
武装M2-12.7mm機銃×1〜2、M1919A4-7.62mm機銃×1(余計に搭載する場合も多い)
最大装甲厚ごく薄い鉄板が貼り付けられた(車体装甲は防弾鋼板となった)
派生改良型 LVT3:強襲揚陸艇。本格的な実戦参加は朝鮮戦争からとなった