水陸両用装軌車 LVT2

Landing Vehicle Tracked (Mk)2

米国海兵隊 1942年

LVT2
ナムール島(クェゼリン環礁)上陸作戦におけるLVT2

 揚陸強襲艇として米軍に採用された LVT1であったが、サスペ ンション(懸架装置)が装備されていなかったため陸上での悪路走破性能が低かった。そこ でトーションバー式懸架装置を組み込んだ改良型として開発されたのがこのLVT2である。 水上での行動速度向上のため水かきの形状も改良されたのだが、水上速度は低下している。
 実戦に投入されたのは1943年11月のタラワ上陸作戦からで、サスペンション改良に より珊瑚礁部分を踏破することが可能となった当車の真価を発揮している(この点は悪路走 破性が低かったため試作車のみに終わった日本の 特四式内火艇と好対照である)。 しかし防弾装備はLVT1同様に薄い鉄板のみであったため、重機関銃の銃弾さえ防ぎ得な かった。そこで後に追加の防弾板(アップリケ・アーマー)が装備されるようになったが、 重量増加のためせっかく高めた機動性が犠牲にされてしまっている。
 余談だが戦地の兵士たちは当車に「ウォーター・バッファロー」と愛称を付けていた。

スペックデータ(LVT2)
全長 7.95m全高 2.49m
全幅 3.25m重量14.0トン
最高速度(陸上)32.2km/h、(水上)7.5km/h行動距離(陸上)240km、(水上)80km
発動機コンチネンタルW670空冷星形7気筒ガソリンエンジン 250馬力×1基
乗員数乗員3名+兵員24名総生産数2,963両
武装M2-12.7mm機銃×1〜2、M1919A4-7.62mm機銃×1(余計に搭載する場合も多い)
最大装甲厚ごく薄い鉄板が貼り付けられた
派生改良型 LVT2:LVT1を改良した強襲揚陸艇
LVT2(A):砲塔(37mm戦車砲)を搭載した火力支援車両モデル。乗員6名