水陸両用装軌車 LVT1

Landing Vehicle Tracked (Mk.1)

米国海兵隊 1941年

LVT1(A)
車体上部に砲塔を搭載したLVT1(A)

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 コンバット・タンク・コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
LVT1
第51号(2014.05.27)
「LVT1(A)」1944年


 第二次大戦前に米国人ドナルド・ローブリングがフロリダ湿地帯における救助活動用として開発した水陸両用トラクター「ローブリング・アリゲーター」は当時の雑誌「ライフ」にも紹介されるほどセンセーショナルな車両であった。この特殊車両に米軍が目を付けないはずは無く、1940年になって海兵隊向け車両としていくつかの改修の後、試験することになった。
 軽量化のためアルミ製だった車体は、戦闘用としての防御力はまったく無かったので、薄い鉄板を貼り付けた車体を40年11月に軍用として発注、翌年6月に量産型がロールアウトした。
 当初制作されたのは車体に兵員18名を乗せる上陸用強襲揚陸艇モデルLVT1であったが、後に軽戦車と同様の砲塔を搭載し37ミリ戦車砲を装備するLVT1(A)も生産(既存車体の改修含む)も行われている。水上での移動は履帯に付いた水かきを使用している。
 島嶼争奪戦となった太平洋戦域で米海兵隊により使用され、兵士たちにはアリゲーターの愛称で親しまれた。主にガダルカナル上陸戦などで活躍している。また英国へも少数が供与されているが英軍では訓練任務にしか使用されていない。

スペックデータ(LVT1)
全長 6.55m全高 2.48m
全幅 3.00m重量14.7トン
最高速度(陸上)19.3km/h、(水上)約10km/h行動距離(陸上)240km、(水上)95km
発動機ハーキュリーズ水冷直列6気筒ガソリンエンジン 110馬力×1基
乗員数乗員2〜3名+兵員18〜24名総生産数1,255両
武装M1919-7.62mm機銃×2(現地部隊でM2-12.7mm機銃に換装した事例もある)
最大装甲厚(側面)6mm〜(前面)12mm
派生改良型 LVT1:強襲揚陸艇モデル。車体上部はオープントップ
LVT1(A):砲塔を搭載した火力支援車両モデル。乗員6名。LVT(A)-1と表記されることもある