M2軽戦車

Light Tank M2

米国陸軍 1938年

M2
M2軽戦車シリーズの最終型であるM2A4

 1920年代後半に試作された米陸軍初の軽戦車T1の開発により得られたノウハウをつぎ込んで 制作された軽戦車T2を発展させた車両(T2E1)の量産型で、米陸軍最初の制式軽戦車としてM2と 名付けられている。なおレンドリース法により英国へ初めて供与された戦車でもある。
 当車に採用された垂直配置コイルスプリング式サスペンションを備えたボギー式転輪やダブルピン で留められた履帯などは、後に開発される米軍軽戦車・中戦車に踏襲されており、米軍戦車の基礎を 築いた車両と言えよう。また大量生産を意識した設計や練習機に使用する星形エンジン搭載などは工 業大国アメリカの面目躍如であろう。
 1939年に生産が開始された最終型M2A4は太平洋戦争開戦までに375両が完成しており、 大半は訓練用として使用されたが、一部の車両は太平洋戦線において日本軍と戦火を交えている。

スペックデータ(M2A4)
全長 4.42m全高 2.49m
全幅 2.47m重量10.4トン
最高速度48km/h行動距離210km
発動機コンチネンタルW670空冷星形7気筒ガソリンエンジン 250馬力×1基
乗員数4名総生産数701両
武装M5-37mm戦車砲×1、M1919-7.62mm機銃×5
最大装甲厚(上面)6mm〜(前面)25mm
派生改良型 T2E1:試作軽戦車T2シリーズの発展型。これがM2A1として採用された
M2A1:最初の生産型。砲塔には12.7mm機銃×1、7.62mm機銃×1を搭載した
M2A2:二つの砲塔を持つモデル。左右の砲塔に1丁ずつ機銃を搭載した
M2A2E1:M2A2にギバーソン・ディーゼルエンジンを搭載した試験用車両
M2A2E2:M2A2に改良型サスペンションを搭載した試験用車両
M2A2E3:M2A2の誘導輪を接地式とし、GMディーゼルエンジンを搭載した試験用車両
M2A3:M2A2の装甲強化型。転輪間を長くし接地面積を拡大している
M2A3E1:M2A3にギバーソン・ディーゼルエンジンを搭載した試験用車両
M2A3E2:M2A3に試作の電動型変速機を搭載した試験用車両
M2A3E3:M2A3ベースだがM2A2E3と同様の改修が加えられた試験用車両
M2A4:最終生産型。一つの大型砲塔を搭載、主砲は37mm戦車砲となった
Stuart:英国に供与されたM2A4に付けられた名称