M26パーシング重戦車

Heavy Tank M26 "Pershing"

米国陸軍 1944年

M26
M26重戦車

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 コンバット・タンク・コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
M26
第27号(2013.06.18)
「M26パーシング」1945年


 米国陸軍はM6重戦車を1942年に制式化したものの、運用思想と一致しない重戦車だったため同年末にはM6に見切りをつけていた。機動性重視の米国陸軍では独立戦車駆逐部隊が対戦車戦闘の対応をしており、機甲部隊としては重戦車の必要性を強く感じていなかったこともあって重戦車の開発ペースは今ひとつであった。
 このM26も当初は中戦車として開発されていた試作車T20/22/23/25系列の集大成と言えるT26が元となっている。国内輸送の限界重量である40トン以内で、対戦車自走砲M36と同じ90ミリ砲を搭載するT26E3が限定制式に採用されたのは1944年末のことで、その時点で完成していた先行量産型20両はさっそくヨーロッパ戦線へ送られた。重量区分の関係から1945年3月の制式採用時には重戦車へ分類されたM26だったが、同年5月には中戦車へ分類が変更されている。
 完成が遅かったためヨーロッパで目立った戦闘は行えなかったが、ドイツ軍が誇る重戦車群に正面から対抗できる(とは言っても一対一で正面から撃ち合うのは不利だった)戦車として名を残している。

スペックデータ(M26)
全長 7.26m全高 2.78m
全幅 3.51m重量38.5トン(自重)
最高速度48km/h行動距離180km
発動機フォードGAF水冷V型8気筒ガソリンエンジン 500馬力×1基
乗員数5名総生産数1,436両(終戦までの数)
武装M3-90mm戦車砲×1、7.62mm機銃×2、M2-12.7mm機銃×1
最大装甲厚(上面)50.8mm〜(前面)101.6mm
派生改良型 T26E1:中戦車として開発された試作車を重戦車化したモデル
T26E3:T26E1の改良型。このモデルがM26として制式採用された
T26E4:高初速のT15E2-90mm戦車砲を搭載した試作モデル。制式化されず
T26E5:前面に追加装甲を施したモデル。自重は45トンまで増加したので履帯幅を拡張
M26:制式化後の呼称。欧州では"General Pershing"の愛称で呼ばれた
M26E1:装薬量の多いT54-90mm戦車砲を搭載したモデル。先行試作車2両を改修
M26E2:105mm榴弾砲を装備したモデル。T26E1を改修。ごく少数が限定制式(M45)となった