155mm自走砲 M40ロング・トム

155mm Gun Moter Carriage M40 "Long Tom"

米国陸軍 1945年

M40
M40自走砲

 1943年末になってヨーロッパ戦線大攻勢のために機甲師団支援用の自走砲を欲した米国陸軍だった が、当時保有していた大口径自走砲が M12しか無く数も少なかったため、 新型加濃砲を搭載した自走砲の開発を行うこととした。
 大戦直前に採用されたM2加濃砲または8インチ(20.3cm)榴弾砲を搭載できる車台として M4中戦車(M4A3E8)のものを採用、上部 構造を再設計し砲をそのまま搭載する方式はM12と同様であったが車体幅や履帯は拡大されている。1 945年1月に限定調達として304両(後に600両まで増加された)の発注が行われ終戦までに31 1両が完成した。しかし第二次大戦終結を受け45年末に480両を生産した時点で生産中止となった。 また8インチ砲搭載モデルは203mm自走榴弾砲M43と呼ばれ、こちらは最終的に48両が完成している。
 生産着手が遅かったため第二次大戦での活躍は少なかったが、M12自走砲とともにヨーロッパ戦線で 使用された。主に活躍したのは朝鮮戦争においてであり、戦後余剰となった車体はNATO同盟国へ供与 され1960年代まで使用されている。

スペックデータ(M40自走砲)
全長 6.65m全高 2.84m
全幅 3.14m重量37.2トン
最高速度38km/h行動距離160km
発動機コンチネンタルR975-C4空冷星形9気筒ガソリンエンジン 395馬力×1基
乗員数8名総生産数(M40)480両、(M43)48両
武装M2-155mm加濃砲×1(M43はM1-203mm榴弾砲×1)
最大装甲厚(上面)なし〜(車体前面)100mm、車体上部は12.7mm
派生改良型 T83:155mm自走砲試作車の開発名称
T89:203mm自走榴弾砲試作車の開発名称
M40:155mm自走砲の量産型。愛称は”ロング・トム”
M43:203mm自走榴弾砲の量産型。砲身長が短いため射程はM40より短い