155mm自走砲 M12

155mm Gun Moter Carriage M12

米国陸軍 1942年

M12
射撃体勢に入ったM12自走砲

 米国陸軍砲兵隊が使用していたM1918M1加濃砲を自走化した車両。車台は M3中戦車のものを流用しているが、 エンジン配置が変更され車体上部は再設計されている。1941年6月から開発を開始し翌年2月に 試作車(T6)が完成、若干の改修の後8月にM12の名称で制式採用された。砲はむき出しのまま 車体上部に搭載されたため操作員への防御は無きに等しかったが後方陣地から射撃を行う大口径自走 砲であるため問題視はされなかった。なお弾薬搭載スペースが小さかったため作戦行動には同時に開 発されたM30弾薬運搬車が同行した。
 1943年初頭までに生産発注された100両が陸軍へ引き渡されたが、この時点では大口径加濃 砲が必要となる戦場が無く、来るべきヨーロッパ大攻勢に向けて引き出されることになる43年末ま ではデッドストック状態であった。
 ノルマンディー以降の戦闘では機甲師団に追随できる大口径自走砲として重宝されたが、砲が第一 次大戦時代の旧式であったことや機動性も旧式のM3中戦車ベースで低かったため、大戦末期には後 継のM40自走砲へ切 り換えられていった。

スペックデータ(M12自走砲)
全長 6.77m全高 2.88m
全幅 2.67m重量26.7トン
最高速度38km/h行動距離225km
発動機コンチネンタルR975-C1空冷星形9気筒ガソリンエンジン 400馬力×1基
乗員数6名総生産数100両
武装M1918M1-155mm加濃砲×1
最大装甲厚(上面)なし〜(車体前面)50mm
派生改良型 T6:自走砲試作車の開発名称
T14:弾薬運搬車試作車の開発名称。車台はM3中戦車ベース
M12:自走砲量産型。兵士たちはKingKongと愛称を付けた
M30:運搬車量産型。常にM12自走砲と連携して行動した