M8グレイハウンド装甲車

Armored Car M8 "Greyhound"

米国陸軍 1942年

M8
ヨーロッパ戦線におけるM8装甲車

 大戦初期に米軍戦車駆逐部隊が使用していた機動対戦車砲は無装甲のトラックに37mm対戦車砲を 搭載しただけのものであった。そのため敵との遭遇戦となると兵員への被害確率が高くなるとして 装輪式装甲車に対戦車砲を搭載した対戦車自走砲の開発に乗り出すことになった。
 試作を担当したフォード社では以前開発したT17装甲車と同様の6輪式装甲車として開発を開 始、T17開発での教訓から小型軽量化を目指した。T22と名付けられた試作車は42年前半に 完成、幾度かの改修を受けて同年6月にM8装甲車として制式採用された。
 リアエンジン式の溶接構造車体に37mm戦車砲( M3/ M5軽戦車に搭載されたM6戦車砲)を 搭載した当車は最高速度90km/hという驚異的な速力と6×6駆動による機動力を備えており、装輪 式装甲車に重きを置いていなかった米国陸軍にあって8,000両以上という大量の生産が行われている。
 なお砲塔を撤去してオープントップとし車内に6名の兵員を搭載できるようにしたM20多用途 装甲車も生産されており、指揮車両や兵員輸送車として重宝されている。

スペックデータ(M8装甲車)
全長 5.00m全高 2.33m
全幅 2.54m重量 7.71トン
最高速度90km/h行動距離560km
発動機ハーキュリーズ水冷直列6気筒ガソリンエンジン 110馬力×1基
乗員数4名総生産数12,314両(M20含む)
武装M6-37mm戦車砲×1、M2-12.7mm機銃×1、M1919A4-7.62mm機銃×1
最大装甲厚(上面)6mm〜(前面)20mm
派生改良型 T22:試作車。量産化されたのは改良型のT22E2
M8:量産型。米軍がWW2で大量に使用した唯一の装輪装甲車
M20:砲塔を撤去した多用途装甲車。武装は12.7mm機銃×1のみ
Greyhound:英国へ供与されたM8の英軍呼称