M6スタッグハウンド装甲車

Armored Car M6 "Staghound"

米国陸軍 1942年

M6
M6装甲車

 英軍が北アフリカ戦線に投入した装輪式装甲車のめざましい活躍を目の当たりにした米国陸軍では、 それまでの「偵察車両でも装軌式車両が望ましい」との考え方を改め装輪式装甲車の開発を開始するこ とにした。1941年に英米の協議により仕様が決定されT17(6輪)とT17E1(4輪)の試作 名称で同年6月から開発が開始されている。
 GM社のシボレー事業部が担当した4輪装甲車であるT17E1は全周式旋回砲塔に37mm砲を搭載し ており、リアエンジン式車体に4輪駆動大直径車輪を装備していた(写真では一見コンパクトに見える が実際には6輪式のT17よりも大きかった)。
 フォード社の制作したT17は重量過大だとして250両で生産がうち切られ国内の治安任務に回さ れたが、当車両は英軍の強い要望により生産が継続され完成した車両のほとんどが英軍および英連邦軍 へ供与されている。
 実戦投入は1943年となったため当初想定されていた北アフリカの砂漠での戦闘には参加しなかっ たが、ヨーロッパ戦線ではその大きな車体を生かして大隊・連隊の指揮車として使用されることが多か った。

スペックデータ(スタッグハウンド
全長 5.48m全高 2.36m
全幅 2.69m重量13.9トン
最高速度90km/h行動距離725km
発動機GMC水冷直列6気筒ガソリンエンジン 97馬力×1基
乗員数5名総生産数2,844両
武装M5-37mm戦車砲×1、M1919-7.62mm機銃×1
最大装甲厚(上面)9mm〜(前面)45mm
派生改良型 T17E1:試作車。4×4式の装輪装甲車
M6:米陸軍正式名称。ただし大半は供与用として英連邦へ送られた
Staghound I:英軍・英連邦軍での名称。37mm戦車砲搭載モデル
Staghound II:英軍・英連邦軍での名称。3inch榴弾砲搭載モデル
Staghound III:英軍・英連邦軍での名称。75mm戦車砲搭載モデル
Staghound AA:英軍・英連邦軍での名称。連装12.7mm機銃搭載の対空装甲車