T−70/T−80軽戦車

Light Tank T-70/T-80

ソビエト赤軍 1942年

T-70
T−70軽戦車(初期型:1942年型)

 東部戦線におけるT−60軽戦車の 運用実績により、さらに装甲を強化した改良型軽戦車。戦車師団の中戦車( T−34系)と行動を共にできるよう 装甲が強化され、主砲も45mm戦車砲に変更されている。
 装甲強化により重量はT−60軽戦車の倍近くまで増加したが、エンジンを2基に増やすことで 機動性は落とさないよう工夫されている。また元々生産性の良い T−40系がベースと なっているので自動車製造工場などでも生産でき、非常に大量生産向きだったため1944年に生産 中止となるまでの約2年間に8,000両あまりが生産されている。
 43年に砲塔の装甲を強化した後期生産型の生産に着手したほか、履帯幅の拡大と増加装甲を装 備した改良型T−80軽戦車も少数が生産されたが、T−80軽戦車は大戦末期になって米英から 供与された軽戦車(英テトラーク軽戦車や 米スチュアート軽戦車)に代わられてしまった。

スペックデータ(T−70:1942年型)
全長 4.66m全高 2.29m
全幅 2.34m重量 9.05トン
最高速度51.4km/h行動距離350km
発動機GAZ-203 水冷直列6気筒ガソリンエンジン 85馬力×2基
乗員数2名総生産数8,226両
武装45mm戦車砲×1、7.62mm機銃×1
最大装甲厚(上面)10mm〜(前面)60mm
派生改良型 T-70:1942年型とも呼ばれる初期型。砲塔は溶接構造となった
T-70A:1943年型とも呼ばれる後期型。砲塔装甲強化、砲塔後部が角張っている
T-80:T-70ベースの改良型。履帯幅拡大、砲塔大型化、追加装甲溶接。定員5名