T−60軽戦車

Light Tank T-60

ソビエト赤軍 1941年

T-60
T−60軽戦車(初期型:1941年型)

 ソビエトが配備した水陸両用軽戦車T−40は、 水陸両用という特殊な用途のため装甲が薄く戦闘に際して不利だったことは否めなかった。そこで水上走行用 の装備を撤去し装甲を厚くしたT−40S(T40、1942年型)が制作されているが、当車はこの後継に 当たるものである。
 T−40の車台から水上走行用装備を外したものがベースとなっており、サスペンションや搭載エンジンは T−40系と同じものを使用しているが、兵装は最初から航空機用20mm機関砲が装備された。また装甲厚が強 化され、スウェーデンのABランツベルク社が試作した軽戦車(L-60やL-100)の影響を受けて砲塔形状が修正 されている。
 偵察車両として狙撃師団(ソビエトでの歩兵師団の呼称)や機械化師団、戦車師団などの偵察大隊に配備さ れ、第二次大戦を通じて使用されたが、後継の T−70軽戦車の生産ラインが軌道に乗った1 943年に生産中止となった。

スペックデータ(T−60:1941年型)
全長 3.99m全高 2.03m
全幅 2.29m重量 5.75トン
最高速度44km/h行動距離350km
発動機GAZ-202 水冷直列6気筒ガソリンエンジン 85馬力×1基
乗員数2名総生産数6,000両程度
武装20mm機関砲×1、7.62mm機銃×1
最大装甲厚(上面)7mm〜(前面)25mm
派生改良型 T-60:1941年型とも呼ばれる初期生産型。スポーク式の転輪を持つ
T-60A:1942年型とも呼ばれる。前面装甲強化(35mm)、円盤系転輪