T−34中戦車

Medium Tank T-34

ソビエト赤軍 1940年

T-34
T−34/76C(T−34:1943年型)

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 コンバット・タンク・コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
T34
第11号(2012.11.06)
「T34/76」1942年


 BT(高速)戦車シリーズの最終形態として試作されたBT−1S(BT−7Mをベースに傾斜装甲を取り付けた車体)やA20/A30試作戦車を経て開発されたT−32中戦車を、より量産に向くよう改良したのが、ソビエト赤軍最大の生産数を誇り東部戦線で大活躍をしめしたT−34である。クリスティー式サスペンションの車体に鋳造砲塔もしくは溶接砲塔を備えた当車はソビエトを代表する戦車である。
 1939年に試作車が完成、先行量産型が40年初頭から生産され始め、大戦中を通じて改良を加えながら生産が続いた。大戦中期以降、ドイツ軍が増加装甲を装備した中戦車や分厚い装甲を持つ重戦車を戦線へ投入するようになると、T−34の生産も大口径砲を搭載したT−34/85へ移っていった。
 順次改良されているためバリエーションも豊富だが、大量生産のため各工場に生産のやりやすいよう若干の設計修正を認める裁量を持たせたので同一モデル(年型)中にも細かい差異がある。終戦までに約4万両が生産されているが、終戦後もソビエト軍やワルシャワ条約機構各国へ供給するため生産が続けられ、最終的に五万五千両以上が生産されている。

スペックデータ(T−34/76:1940年型)
全長 6.58m全高 2.44m
全幅 2.99m重量26.3トン
最高速度49.8km/h行動距離300km
発動機V-2-34 水冷V型12気筒ディーゼルエンジン 500馬力×1基
乗員数4名総生産数約40,000両(終戦まで)
武装L-11 76.2mm戦車砲×1、7.62mm機銃×2〜3
最大装甲厚(上面)14mm〜(前面)45mm
派生改良型 注:アルファベットによるモデル分けはドイツ軍によるもので、通常は年型で分類される
T-34/76A:1940年型と呼ばれる。先行量産型。30.5口径砲を装備
T-34/76B:1941年型と呼ばれる。砲塔に曲面装甲を採用。40口径砲
T-34/76B:1942年型。1941年型の戦時簡略型。砲塔が鋳造となった
T-34/76C〜F:1943年型。大型砲塔採用。生産工場により差異がありC〜F型と分類される
T-34/85-1:1943年型と呼ばれる。D-5T 85mm戦車砲を搭載したモデル
T-34/85-2:1944年型と呼ばれる。ZIS-S53 85mm戦車砲を搭載したモデル
T-34/76火炎放射戦車:後部に燃料タンクを搭載。前部機銃を火炎放射器に変更したモデル
T-43:T34 1943年型の後継として試作されたモデル。T-34/85採用のため試作のみ