T−28中戦車

Medium Tank T-28

ソビエト赤軍 1933年

T-28
T−28中戦車(初期型)

 戦車部隊の中核となる攻撃力の強い戦車として開発された車両。英国が試作した多砲塔戦車 A6やドイツの NbFz(ノイバウファーツォイク:新型車両)の 影響を受けた多砲塔戦車である。
 短砲身76.2mm砲(試作車では45mm戦車砲だった)を搭載する主砲塔を車体中央部に据え、前 部に機銃砲塔を2基備えていた(後期生産型の一部には右副砲塔に45mm戦車砲を搭載したもの もあった)。サスペンション系はビッカース中戦車のものがコピーされていたため数多くの小 さな転輪を垂直スプリングで支えるという珍しい方式となっている。
 当時の戦車としては最新の技術である砲身安定装置が備えられており、スペイン内戦やフィ ンランド冬戦争から第二次大戦初期まで活躍した。

スペックデータ(T−28)
全長 5.49m全高 2.82m
全幅 2.80m重量28.5トン
最高速度37km/h行動距離不明
発動機M-17M 水冷V型12気筒ガソリンエンジン 500馬力×1基
乗員数6名総生産数不明
武装76.2mm戦車砲×1、7.62mm機銃×3〜4
最大装甲厚(上面)10mm〜(前面)30mm
派生改良型 T-28:初期生産型
T-28A:改良型サスペンションを搭載、前面装甲を強化したモデル
T-28B:若干砲身長を増加(16.5口径から24口径へ)、操縦席にバイザーが付いた
T-28C:最終モデル。フィンランド戦の戦訓を元に装甲が強化された
T-28(V):無線装備を搭載し、砲塔にフレームアンテナを付けた指揮戦車
T-29-5:クリスティー式サスペンションに変更した試作モデル