SU−85対戦車自走砲

85mm Self-Peopelled Gun SU-85

ソビエト赤軍 1943年

SU-85

SU−85(ドイツ軍に鹵獲された車両)

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 コンバット・タンク・コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
SU-85
第61号(2014.10.14)
「SU-85」1945年


 ドイツ軍が戦線へ投入してきた重戦車に対抗できる戦車砲として開発された85ミリ戦車砲D−5Sを搭載する対戦車自走砲として、1943年初頭から開発が開始された車両。すでにドイツ軍重戦車が続々と戦線へ送り込まれていたので、当自走砲の開発は急ピッチで進められた。
 SU−122自走砲を開発したウラル重機械工場では、SU−122と同様の車体に85ミリ戦車砲を搭載した車両を完成させ、クルスク戦には間に合わなかったものの43年夏から戦線へ投入されるようになった。
 戦場では方面軍直轄の戦車駆逐大隊に配属され、戦車部隊や歩兵部隊の攻撃支援をメインに行っている。高射砲がベースとなっているD−5S戦車砲は弾道が低伸(遠距離を直線的に飛ぶこと)するため命中率が高く、対戦車戦闘以外にも強固な陣地やトーチカを撃破するのに都合の良い砲であった。
 44年になると同じ85ミリ戦車砲を搭載したT−34/85中戦車が量産され始め、中戦車部隊の運用効率や整備の共通性からこちらが多用されるようになると、次第にSU−85の出番は減り44年には生産も終了したが前線では終戦まで使用されており、戦後余剰となった車両はソビエト傘下の東欧諸国へ供与され、1960年代まで使用されていた。特に戦後、非武装化し戦車回収車に改装された車両は90年のドイツ再統一まで東ドイツ軍にて現役であった。

スペックデータ(SU−85)
全長 8.15m全高 2.45m
全幅 3.00m重量29.2トン
最高速度47km/h行動距離400km
発動機V-2-K 水冷V型12気筒ディーゼルエンジン 500馬力×1基
乗員数4名総生産数2,000両以上
武装D-5S 85mm戦車砲×1
最大装甲厚(上面)20mm(側面)45mm(前面最厚部)75mm
派生改良型 SU-85:SU-122と同じ車台を使用した対戦車自走砲