JSU(ISU)−122対戦車自走砲

122mm Self-Peopelled Gun JSU-122

ソビエト赤軍 1944年

JSU-122
進軍中のJSU−122

 大戦後半になるとソビエトの重自走砲は T−34中戦車KV重戦車の車台を利用したものから JS(スターリン)重戦車の車台を利 用したものへと生産が移行していった。JS重戦車の車台を利用した対戦車自走砲として制作された のがこJSU−122である。
 当初はSU−85同様の 85mm戦車砲を搭載する予定であったのだが、ベースのJS重戦車が122mm砲を搭載することや JSU−152自走砲が搭載する 152mm砲と砲架が共有できるA-19 122mmカノン砲(この戦車砲モデルがD-25である)の生産能力に余力 があったことから同砲が搭載されることになった(本当はJSU−152搭載のML-20S 152mm砲が必要 な生産能力を保持できさえすれば当自走砲は制作されなかったかもしれない)。
 1943年末から生産が開始されJSU−152同様に軍直轄の自走砲連隊を編成、近接支援や陣地 突破などに使用されたが、JSU−152よりも対戦車戦闘に使用される頻度は高かった。戦闘室が広 いため装填手を2名搭乗させており、ベースとなったJS戦車よりも射撃速度が早かったのも対戦車戦 闘で有利な点であった。
 終戦時に生き残っていた当自走砲は一部がポーランドに供与されており、残りは予備戦力として50 年代まで使用されている。

スペックデータ(JSU−122)
全長 9.85m全高 2.45m
全幅 3.07m重量45.5トン
最高速度37km/h行動距離220km
発動機V-2-JS 水冷V型12気筒ディーゼルエンジン 520馬力×1基
乗員数5名総生産数4,075両(JSU-152との合計)
武装D-25T(A-19) 122mmカノン砲×1
最大装甲厚(上面)60mm〜(前面)90mm
派生改良型 JSU-122:D-25Tカノン砲を搭載する初期型
JSU-122S:D-25S戦車砲を搭載する後期型。大型の砲口制退機が特徴
JSU-122BM:高初速のBM-7 122mm砲を搭載した駆逐戦車型。試作のみ