JS(IS)−1(85)/100/122重戦車

Heavy Tank JS-1 (JS-85/100/122)

ソビエト赤軍 1943年

JS(IS)-1(IS-85)
85mm戦車砲を搭載したJS(IS)−85

 大戦中期になってドイツ軍が投入する戦車が強力な砲や重装甲を備えるようになってくると、 それに対抗してソビエト赤軍もより強力で強固な戦車を生産する必要が生じてきた。そこで KV重戦車を再設計した重戦車 の開発が開始された。
 21もの基本設計候補から選ばれたものは、チェリヤビンスク・トラクター戦車工場が試作 したKV−13の鋳造車体をベースに T−34/85中戦車にも搭載 された85mm戦車砲を搭載したものであった。この車体は避弾径始を高めた鋳造砲塔や新型変速 機の採用により高性能を発揮し1943年8月に制式採用となった。このとき制式名称は国家 主席ヨセフ・スターリンの頭文字を取ってJS(キリル文字ではIS)−1(85mm砲を搭載し たためJS−85とも呼ばれる)と名付けられた。
 しかし鹵獲したドイツ軍の ティーガーI重戦車を調査し た結果、85mm砲ではティーガー戦車に対抗するには威力不足であるとして、100mm砲を搭載した 後期型が生産されるようになり、さらに44年には122mm砲を搭載したモデルも少数が制作され ている。
 生産台数こそ少ないが、以降生み出されるJS重戦車シリーズの第一歩として非常に意義の ある戦車であると言えよう。

スペックデータ(JS−1(85))
全長 8.32m全高 2.71m
全幅 3.12m重量44.0トン
最高速度37km/h行動距離240km
発動機V-2-JS 水冷V型12気筒ディーゼルエンジン 513馬力×1基
乗員数4名総生産数100両強
武装D-5T 85mm戦車砲×1、7.62mm機銃×4
最大装甲厚(上面)19mm〜(前面)120mm
派生改良型 JS-1:JS-85とも呼ばれる。85mm砲を搭載した初期生産型
JS-100:主砲を100mm砲に変更した後期生産型
JS-122:JS-100の主砲を122mm砲に換装したモデル。砲塔大型化