BT(БТ)−7中戦車

Medium Tank BT-7

ソビエト赤軍 1935年

BT-7
戦車随伴歩兵を乗せて戦うBT−7(1935年型)

 BT(高速戦車)シリーズの集大成として開発された中戦車。基本的には BT−5の改良型であるが車体 はリベット接合から溶接式に改められ、クラッチやブレーキも新式のものに変更されている。 また車体内燃料タンクの拡大と後部に予備燃料タンクを外付けできるようになったことで倍以 上の行動範囲を持つことになった。
 スペイン内乱での戦訓を盛り込んだ後期生産型(1938年型)では、砲塔側面を傾斜させ ることで避弾径始を高めており、また車体装甲も強化されている。派生型としては榴弾砲を搭 載した近接支援型や無線装備を充実した指揮戦車、主砲を火炎放射器に変更した火炎放射戦車 がある他、搭載エンジンをディーゼルに変更した車両も少数が生産されている。
 大戦初期のソビエト赤軍主力戦車としてシベリア戦線からフィンランドや東部戦線まで幅広 い戦場で活躍し、後に勇名をはせる T−34中戦車の登場まで使用 された(T−34登場後もシベリアの国境警備部隊には引き続き使用されている)。

スペックデータ(BT−7:1935年型)
全長 5.68m全高 2.29m
全幅 2.43m重量13.8トン
最高速度50km/h(車輪走行時最高72km/h)行動距離250km
発動機M-17T 水冷V型12気筒ガソリンエンジン 450馬力×1基
乗員数3名総生産数不明
武装M1932-45mm戦車砲×1、7.62mm機銃×2
最大装甲厚(上面)6mm〜(前面)22mm
派生改良型 BT-7(初期型):1935年型と呼ばれる。円筒形砲塔を持つ
BT-7(後期型):1938年型と呼ばれる。円錐形砲塔に変更、装甲も強化
BT-7A:主砲を76.2mm榴弾砲に変更した近接支援モデル
BT-7(V):BT-7TUとも呼ばれる。無線装備を搭載した指揮戦車
OT-7:主砲を火炎放射器に変更した火炎放射戦車
BT-7M:BT-8とも呼ばれる。エンジンをディーゼルに換装したモデル