BA(БА)−1系装輪装甲車

Armored Car BA-1/3/6/9/10

ソビエト赤軍 1932年

BA-6
BA−6装輪装甲車

 広大な大地と過酷な自然環境を持つソビエトでは自動車の軍事転用に積極的であった。トラックを ベースとした装輪装甲車開発も1930年代初頭から開始され、最初の装甲車であるBA−1は19 32年に完成した。
 元々はフォード製6輪(後輪2つはダブルとなるので正確には10輪)トラックのライセンス製品 であるGAZ−AAAトラックのシャーシを使用したBA−1装甲車は非常に使い勝手の良い車両で あり、車体後部に搭載した旋回砲塔に機銃を装備することで戦闘能力も保持することができた。19 34年には砲塔にT−26B軽戦車と 同様のものを搭載したBA−3が開発され、当時の装輪装甲車としては破格の火力を持つようになっ ている。操縦席両側にあるドアから乗降できるが、砲塔内の乗員については車体後部にある観音開き のドアから乗降するようになっている。
 逐次改良を加えながら生産されたBA−1系装甲車は、スペイン内乱やノモンハン戦においてその 有効性を証明し、第二次大戦初期にも偵察や連絡任務に使用されている。

スペックデータ(BA−6)
全長 4.65m全高 2.20m
全幅 2.07m重量 5.1トン
最高速度55km/h行動距離200km
発動機GAZ-M 水冷直列4気筒ガソリンエンジン 50馬力×1基
乗員数4名総生産数不明
武装M34 45mm戦車砲×1、7.62mm機銃×2
最大装甲厚(最大厚部)15mm
派生改良型 BA-1:T-26A軽戦車に似た砲塔を持つ装甲車。搭載兵装は機銃のみ
BA-1S:砲塔に37mm戦車砲を搭載したモデル
BA-3:T-26B軽戦車と同型の砲塔を持つモデル。45mm戦車砲を搭載。生産数は少ない
BA-6:BA-3のサスペンション・シャーシ強化モデル。主要生産型
BA-6ZhD:車輪を鉄道用に変更することでレール上を走れるようにしたモデル
BA-6M:近代化改修モデル。増加装甲や無線機器を追加した
BA-9:BA-6Mの火力強化モデル。7.62mm機銃の代わりに12.7mm機銃を装備
BA-10:BA-3/6の砲塔を避弾径始の高い円錐形のものに変更したモデル