25ポンド自走砲 セクストン

25pdr Self-Peopelled Howitzer "Sexton"

英国陸軍 1942年

セクストン
英国陸軍第7機甲師団所属のセクストン自走砲

 英国陸軍が初めて開発した 自走砲ビショップは砲の搭載方法が良 くなかったため射程や射界が小さく使い勝手が悪かった。そこで1942年初頭に英国陸軍が砲兵の機 械化を進めるにあたって参考にしたのは米国製の M7プリースト自走砲であった。当初 英国ではプリーストの車体のみを大量に購入し、英陸軍の代表的野砲である25ポンド(88mm)榴弾砲を 据え付ける計画だったのだが、25ポンド砲を搭載した試作車T51を試験したところ砲架に問題があ る事が判明、米国側も生産効率の点から25ポンド砲の搭載に難色を示したためこの計画は中止されて しまった。
 そこで英国陸軍ではカナダ製のラム巡航戦車に着目、この車体を流用した自走砲開発を開始し42年 末に試作車が完成した。ラム巡航戦車自体が米国の M3中戦車を元に開発されているため、 M3中戦車ベースのプリーストに似たシルエットを持ち、戦闘室もプリースト同様にオープントップ化 され砲の仰角・射角も改善されている。特に砲の後座長が改良された結果、仰角は45度まで拡大し元 々の砲の優秀さも相まってプリーストよりも長い射程を得る事が出来るようになっている。
 43年のイタリア戦線で初登場した当車は、ノルマンディ上陸頃には英国へ貸与されたプリーストに 取って代わっており、終戦まで多数が使用されている。
 なお、ごく初期のR975-C1エンジン搭載車は先行量産型みたいなものであったため生産数も約120 両と少なく、主要生産型と言えるのはR975-C4エンジンを搭載した後期生産型である。これらはそれぞ れセクストンI、IIと名付けられ区別されている。

スペックデータ(セクストンI)
全長 6.12m全高 2.44m
全幅 2.72m重量25.9トン
最高速度40km/h行動距離290km
発動機コンチネンタルR975-C1空冷星形9気筒ガソリンエンジン 400馬力×1基
乗員数6名総生産数2,150両
武装25ポンド(88mm)榴弾砲×1、ブレン7.7mm機銃×2
最大装甲厚(上面)なし〜(前面)25mm
派生改良型 Sexton I:初期生産型。R975-C1エンジン搭載
Sexton II:主要生産型。R975-C4エンジン搭載。各部に細かい改良が加えられた