ハンバー装甲車

Humber Armored Car

英国陸軍 1940年

ハンバー装甲車
ハンバーMk.I

 ガイ自動車が開発した ガイ装甲車を制式採用した英国陸軍であったが、 第二次大戦が勃発するとガイ自動車は本業であるトラックや牽引トラクターの生産にかかりきりとなったため、 軍の生産要求に応えられなくなってしまった。そこで装甲車の生産はルーツ・グループが行う事となったのだ が、装甲車自体の新規設計をやり直す時間は無かったため、車体・砲塔はガイ装甲車のものをそのまま流用し、 シャシはルーツ・グループの自動車製造部門であるカリエール社がインド向けに製作していた野砲牽引車のも のを流用した車両の生産を行う事となった。
 最初に製作されたハンバーMk.IはガイMk.I Aとほとんど変化のないものであったが、 Mk.IIでは前面装甲が斜面となり、Mk.IIIは砲塔を拡大して定員を増やし、最終型と なるMk.IVは米国製の37mm砲を装備した。ガイ装甲車に比べ強化されたエンジンによって最高 速度72km/hという驚異的な機動力を誇ったが、このエンジンは寿命が短いという欠点があった。
 1941年後半から主に将校が搭乗する指揮車や偵察車両として実戦投入され、最終型のMk.IV はノルマンディ上陸作戦で初お目見えしている。

スペックデータ(ハンバーMk.I)
全長 4.57m全高 2.38m
全幅 2.18m重量 7.0トン
最高速度72km/h行動距離400km
発動機ルーツ空冷6気筒ガソリンエンジン 90馬力×1基
乗員数3名総生産数約5,400両
武装ベサ15mm機銃×1、7.92mm機銃×1
最大装甲厚(最大厚部)15mm
派生改良型 Humber Mk.I:初期型。武装や車体形状はガイMk.I Aと同等
Humber Mk.II:車体前面を斜面とした改良型。武装に変更なし
Humber Mk.III:砲塔を大型化することで乗車定員を4名としたモデル
Humber Mk.IV:最終型。Mk.IIIの15mm機銃を37mm戦車砲に変更したモデル