ダイムラー装甲車

Daimler Armored Car

英国陸軍 1941年

ダイムラー装甲車
訓練任務に従事中のダイムラーMk.I 装甲車

 第二次大戦前にディンゴ装甲車を開発・生産していたBSA社が、その拡大版として開発した装甲車。 試作車は1939年末に完成したが、BSA社はダイムラー社に吸収されてしまったため量産型はダイ ムラー社が生産することとなった。
 試作車は4輪駆動だったがコストと工程の関係から量産型は後輪駆動に変更されている。サスペンシ ョンには独立懸架方式が採用されており、各車輪は最大40cmも上下動できるようになっていた。また当 時珍しかったディスクブレーキが採用されるなど最新の技術も盛り込まれている。
 砲塔は テトラーク軽戦車のものをそのまま 流用しているため、搭載武装も軽戦車と同じ2ポンド砲がメインとなっている。面白い機構として砲塔 内に装備された車長用操縦装置があり、これは退却時など急速に後進する場合後方視界の利かない操縦 士に代わって砲塔から車長が操縦を行う仕組みであった。
 1941年から部隊配備が開始された当車は、北アフリカ戦線を皮切りにイタリアやフランスでも使 用され、少数は太平洋戦線にも投入されている。

スペックデータ(ダイムラー装甲車Mk.I)
全長 3.96m全高 2.23m
全幅 2.43m重量 7.6トン
最高速度80km/h行動距離330km
発動機ダイムラー空冷6気筒ガソリンエンジン 95馬力×1基
乗員数3名総生産数2,694両
武装2ポンド(40mm)戦車砲×1、ベサ7.92mm機銃×1
最大装甲厚(最大厚部)16mm
派生改良型 Daimler Mk.I:主要生産型。2ポンド砲搭載の偵察装甲車
Daimler Mk.II:改良型。細部を小改良しただけなので、Mk.Iと差異は少ない
指揮車型:砲塔を撤去して指揮官用スペースを確保した車両。ごく少数生産
近接支援型:CS型とも呼ばれる。主砲を3インチ榴弾砲に換装したモデル。ごく少数生産