巡航戦車Mk.VIII セントー (A27L)

Cruiser Tank Mk.8 "Centaur" (A27L)

英国陸軍 1942年

セントー
巡航戦車Mk.VIII初期型(セントーI)

 クルセイダーに装甲強化を施し大型砲塔を 搭載したキャバリアを製作した英国陸軍であ ったが、キャバリアは信頼性に欠け最高速度も低い失敗作であった(そのため実戦部隊へ配備されなかった)。 そこでキャバリアの速度向上を目指して変速機やサスペンションの改良を行ったモデルを開発し、新型重巡航 戦車登場までの繋ぎとすることにしたのである。
 レイランド社の手により改良が行われた車両はキャバリア同様にリバティーエンジンを搭載していたが、ミ ーティアエンジンが完成したあかつきにはエンジンの換装が行えるよう機関室の作りが工夫されている(実際 にミーティアエンジンへ換装された車両は後にクロムウェルIIIやIVと呼ばれるようになった)。改良により 若干最高速度は向上したものの、製作された車両は訓練任務や砲兵指揮/観測車として使用され、搭載砲を変 更した特殊車両(近接支援車や対空車)などの派生型の方が実戦では活躍した。
 ちなみに車名のセントーとはギリシャ神話に出てくる半人半馬の怪物で、日本ではケンタウロスの呼び名が 有名である。

スペックデータ(巡航戦車Mk.VIIIセントーI)
全長 6.35m全高 2.49m
全幅 2.90m重量27.50トン
最高速度43.4km/h行動距離不明
発動機リバティー水冷V型12気筒ガソリンエンジン 395馬力×1基
乗員数5名総生産数950両
武装6ポンド(57mm)戦車砲×1、7.92mm機銃×2
最大装甲厚(上面)20mm〜(前面)76mm
派生改良型 A27L:陸軍での開発名称
Centaur I:初期生産型。搭載砲は6ポンド戦車砲
Centaur III:後期生産型。搭載砲を75mm戦車砲に変更したモデル
Centaur IV:95mm榴弾砲を搭載した近接支援型。英国海兵隊が使用
Centaur OP:無線装置を搭載した指揮車両。砲はダミーに換装
その他派生型:対空機銃砲架を車体に搭載した対空車両がごく少数ある