巡航戦車Mk.VI クルセイダー(A15)

Cruiser Tank Mk.6 "Crusader" (A15)

英国陸軍 1939年

クルセイダー
(巡航戦車Mk.VI A)クルセイダーII CS(3インチ榴弾砲搭載型)

下記写真はデアゴスティーニ社発行「隔週刊 コンバット・タンク・コレクション」付属の模型です(クリックで拡大(要Javascript))
クルセイダー
第43号(2014.02.04)
「クルセイダーII」1942年


 1938年に出されたA13系巡航戦車を支援する重巡航戦車の開発要求に基づいて設計された戦車。本来であれば新規設計を行うところであるが戦雲が近づきつつある情勢だったため、当時モックアップが完成していたA13Mk.III( 巡航戦車Mk.V カビナンター)の強化改良版であるA15案を巡航戦車Mk.VIとしてナッフィールド社の手により開発が開始された。
 後に冷却不足による故障が多発することになるメドウス水平対向エンジンを、ナッフィールド社が生産しているリバティーエンジンに改めた他は可能な限りカビナンターから流用しており、車体の厚みが若干大きくなった他はカビナンターに似たスタイルとなった。またラジエーターの配置位置を改めたため車体長が若干長くなり、転輪の数は片側5個に増やされている。
 1941年から部隊配備が始まった当車は北アフリカ戦線における英国機甲部隊の主力戦車となったが、装甲の薄さとトランスミッションや冷却系の信頼性不足というアキレス腱には最後まで泣かされ、1942年頃から米国製戦車が供給されるようになると、主力の座から順次退いていき1944年頃にはほとんどの車両が、戦車回収車や地雷処理車、砲牽引車、対空戦車などに車台を転用されてしまっている。

スペックデータ(巡航戦車.VI)
全長 5.99m全高 2.23m
全幅 2.64m重量19.27トン
最高速度43.0km/h行動距離160km
発動機リバティー水冷V型12気筒ガソリンエンジン 340馬力×1基
乗員数4名総生産数5,300両
武装2ポンド(40mm)戦車砲×1、ベサ7.92mm機銃×2
最大装甲厚(上面)7mm〜(前面)40mm
派生改良型 A15:陸軍での開発名称。試作車A15E1は巡航戦車Mk.Vベース
巡航戦車.VI:初期生産型。操縦席左側に機関銃座を装備。Crusader I
巡航戦車.VI A:Crusader II。車体の機関銃座は廃止、最大装甲厚49mmに強化
巡航戦車.VI CS:主砲を3インチ榴弾砲に換装した近接支援型。Mk.VI Aベースもある
Crusader III:最終モデル。主砲を6ポンド(57mm)戦車砲に変更した
その他派生型:20mm機関砲を搭載した対空戦車、車体を流用した回収車、地雷処理車などがある