巡航戦車 コメット (A34)

Cruiser Tank "Comet" (A34)

英国陸軍 1945年

コメット
巡航戦車コメット

 ドイツ軍の戦車に対抗するため強力な17ポンド戦車砲を搭載する 巡航戦車チャレンジャーを開発 中だった英軍だが、フルサイズの17ポンド砲を搭載した車両は車高が高く機動性に難があった。 そこでビッカース社が自主的に開発を進めていたコンパクト版の17ポンド戦車砲を搭載する車両の 開発を1943年から開始した。
 この搭載される17ポンド砲は砲弾頭は通常の17ポンド対戦車砲と同じであるが、コンパクトに まとめられた砲尾のため薬莢は3インチ高射砲弾のものを使用するようになっており、通常の17イ ンチ戦車砲とは砲弾互換性が無く、17ポンド戦車砲や供与を受けた シャーマン中戦車に搭載 されている75mm/76mm戦車砲との混同を避けるため77mm戦車砲と呼ばれる事になった。
 サスペンションは クロムウェルと同様のものであった が車体全体を溶接構造とされ、上部転輪を追加している。また砲塔は車高を押さえるため横幅の広いも のが採用されており、これは電動により旋回を行った。
 量産型は1944年9月から引き渡しが開始されているが、実戦部隊の装備改編が遅れ戦闘に参加 したのはライン川渡河作戦からであったため、ほとんど対戦車戦闘を行う事もなかった。ただし戦後 も英陸軍への配備が続き1960年代まで第一線部隊で使用された他、アイルランド共和国軍でも1 950年から約20年間使用されている。

スペックデータ(巡航戦車コメット)
全長 7.77m全高 2.68m
全幅 3.05m重量32.5トン
最高速度46.6km/h行動距離200km
発動機ミーティア水冷V型12気筒ガソリンエンジン 600馬力×1基
乗員数5名総生産数900両(戦後生産も含む)
武装77mm戦車砲×1、ベサ7.92mm機銃×2
最大装甲厚(上面)14mm〜(前面)101mm
派生改良型 A34:陸軍での開発名称
Comet:制式名称。巡航戦車の名で制式採用された最後の戦車である