カーデン・ロイド豆戦車

Carden-Loyd Tankette

英国陸軍 1925年

Carden-Loyd Mk.I*
一人乗りのカーデン・ロイドMk.I*

 フランスの機甲歩兵部隊構想に影響を受けた英陸軍少佐のジフォード・マーテル卿が開発した小型 牽引トラクターは軍の評価試験で好評を得た。この評判を聞いたカーデン・ロイド・トラクター社は 自社を国防当局へアピールするため、マーテル卿の試作車よりも安価な一人乗り装軌車両を製作、1 925年にケンジントンで発表し国防当局から実験用車両の発注を受ける事に成功した。
 最初の試作車は箱形ボディに無限軌道を装備しただけのトラクターであったが、次に開発したMk.I では鋼板で覆った軽機関銃搭載の銃座が装備され、Mk.IVになって重心を低くし2名乗りに改良され た。
 カーデン・ロイド装甲車は英国陸軍では移動式銃座や偵察車両として捉えられており、最終形態で あるMk.VIに至っては『機関銃運搬車(Machine Gun Carrier)』と称されるようになり、ヨーロ ッパ各国でライセンス生産されたほか、日本海軍も陸戦隊用に輸入して使用している。
 第二次大戦開戦後は、雑多となった機関銃運搬車を統合整理するため製作されたユニバーサルキャリ アへと発展していくことになった。

スペックデータ(カーデン・ロイドMk.VI)
全長 2.45m全高 1.21m
全幅 1.69m重量 1.50トン
最高速度45km/h行動距離不明
発動機フォード社製T型ガソリンエンジン 40馬力×1基
乗員数2名総生産数不明
武装ビッカース7.7mm機銃×1(12.7mm機銃の場合もあり)
最大装甲厚(側面)6mm〜(前面)9mm
派生改良型 Mk.I:一人乗り装軌車。鋼板で覆った銃座が特徴
Mk.I*:Mk.Iに大径タイヤを装備した車両。整地走行時はタイヤを使用
Mk.II:転輪をゴム製4個に変更したモデル
Mk.III:Mk.IIにMk.I*のようなタイヤを装備したモデル
Mk.IV:二人乗り装軌車。サスペンションはMk.IIに準ずる(後に上部転輪を追加)
Mk.V:偵察用車両。Mk.IVに大径タイヤを装備したモデル
Mk.VI:機関銃運搬車。前部ギア部に装甲を追加。伊・仏・露・ポーランドなどでライセンス化