17ポンド自走砲 アーチャー

17pdr Self-Peopelled Gun "Archer"

英国陸軍 1944年

アーチャー
ヨーロッパ戦線におけるアーチャー(写真左側が車体前方となる)

 英軍がドイツ軍の88mm砲に対抗して開発した17ポンド対戦車砲だったが、開発された当時(1941年) この砲を搭載できる戦車が無かったため、とりあえず自走砲として開発し機動力を得ることにした。
 車体ベースとなったのは旧式ながら信頼性の高かった バレンタイン歩兵戦車で、大がかりな車体 改修をせずに17ポンド砲を搭載するため砲を後ろ向きに搭載し、操縦室と戦闘室をひとまとめにするという 変わったレイアウトが取られている。
 敵を待ち受け、一打撃後は即座に転進する(逃げる)対戦車自走砲としては理想的な配置であるが、実際は 戦闘室内が狭く、砲の後座により操縦席が使用できなくなるため射撃時には操縦士は外にいなければならない という致命的な欠陥があった。
 終戦までに665両を生産、機甲師団や歩兵師団の対戦車連隊に配備されており、ヨーロッパ戦線において 砲兵部隊の対戦車装備として活躍した。なお、愛称である「アーチャー(射手)」は砲兵部隊でつけられたも ので、軍の正式名称は「バレンタイン17ポンド自走砲」であった。

スペックデータ(アーチャー)
全長 5.41m全高 2.23m
全幅 2.75m重量16.8トン
最高速度32km/h行動距離160km
発動機GMC水冷直列6気筒ディーゼル 192馬力×1基
乗員数4名総生産数665両
武装17ポンド(77mm)砲×1、ビッカース7.7mm機銃×1
最大装甲厚(上面)8mm〜(前面)60mm
派生改良型 Archer:正式名称は「Valentine 17pdr SPG」