M1短機関銃

M1 Sub Machine Gun

アメリカ陸軍 1941年

M1 SMG
M1短機関銃

 アメリカ海兵隊が採用した短機関銃M1928は 量産性に難があったため、陸軍への大量配備には向いていなかった。そこで軍は簡略化したモデルの開発に着手 した。
 それまでにも(軍に採用こそされなかったが)メーカー側による数度の試作を経ていたため、開発自体は早く 終わり、1941年にM1短機関銃の名称で制式採用となった。機構的にはM1928と変化無かったが、ディ レイド(遅延)ブローバック機構は廃止され、単純なストレートブローバック式に改められた。また銃身基部に あった放熱フィンやバーチカルグリップ式の握把も工作工数削減のため廃止されている。扱いがデリケートで野 戦向きではなかった50連ドラムマガジンも不要ということでボックスマガジン専用となった。
 他にもコンペンセイターやレシーバー(機関部外側)なども簡略化されたのだが、採用同年に対日本戦に突入 したアメリカでは、まだまだ製造に手間がかかり(依然として削りだし加工であった)製造費用も高価だとして 引き続き新たな短機関銃の選定を行うこととし、その繋ぎとして当短機関銃は生産されることになったのである。
 ちなみに前述のM1928と当M1をまとめて”トミーガン”の愛称で呼ぶことが多い。TV映画「コンバッ ト」の主人公サンダース軍曹が使用する銃も、このトミーガンである。

スペックデータ(M1短機関銃)
全長 81.3cm銃身長 26.7cm
装弾数 20 or 30発(箱形弾倉)重量 4,740g
使用弾 .45ACP(Automatic Colt Pistol)弾  弾頭重量約15g
作動方式 ストレートブローバック式(オープンボルト式)
初速 280m/sec最大射程 不明
派生型等 M1 SMG:M1928を簡略化した短機関銃。半/全自動切換式となった
M1A1 SMG:M1をさらに簡略化(サイトの簡略化等)したモデル