スプリングフィールドM1903小銃

Springfield M1903 Rifle

アメリカ陸軍 1903年

M1903
M1903小銃

 19世紀末にスペイン・アメリカ戦争(スペインとアメリカによる植民地領有権の争い)が勃発し、それに従軍したアメリカ兵達は スペイン兵が持つモーゼル式ボルトアクション小銃の威力に目をむいた。それまでアメリカ軍が使用していた小銃は西部開拓時代のレ バーアクションなどが主流であったが、この戦訓からアメリカでもモーゼル式小銃の調達を開始したのである。
 新たな小銃調達のため1900年にスプリングフィールド造兵廠が開設され、ドイツからモーゼル式小銃のパテントを購入して小銃 の開発に着手、弾薬は国内開発とされた。
 1903年に完成した試作銃は当時の大統領ルーズベルトに「長すぎる」と嫌われたため、若干全長を切りつめたモデルがM190 3として採用された。また弾薬も.30口径(7.62mm)のもの(俗に30−03(1903年採用のため)と呼ばれる)を採用し たが、すぐに優秀な弾薬が完成したためそちらに移行している(1906年採用のため30−06と呼称される)。
 M1903は第一次大戦では米軍の主力小銃として使用されているが、大戦終結後は大きな改良などを施されることもなく、第二次 大戦が勃発して新型小銃M1ガーランドが完成すると第二線級兵器となってしまった。しかし第二次大戦中も供与用や後方部隊用とし て生産は続けられている。

スペックデータ(M1903)
全長 110.5cm銃身長 61.0cm
装弾数 5発重量 4,100g
使用弾 .30−06実包(7.62mm×63)
作動方式 ボルトアクション式
初速 855m/sec最大射程 2,700m
派生型等 M1903:初期生産型。WW1時点の主力小銃
M1903A1:銃床(ストック)部分のデザインを改めたモデル。生産数は少ない
M1903A2:訓練用として銃身内に小口径拳銃弾を使用できるようインサートを入れたモデル
M1903A3:戦時簡略化モデル。プレス加工を多用、ピープサイト、(一部は)半拳銃型グリップを採用
M1903A3s:照準眼鏡と簡略化された照門を持つ狙撃銃型。1960年代まで使用された
M1903A4:M1903A3sと同様の狙撃銃型(A3sをA4と呼ぶ場合もある)
M1903Mk1:ピーターセンが開発した拳銃弾を使用する半自動化モデル。軍用には採用されなかった