PPd34短機関銃

PPd34 Sub Machine Gun

ソビエト赤軍 1934年

PPd34
PPd34短機関銃(ドラム弾倉装備)

 第一次大戦後に各国では拳銃弾を使用する短機関銃の開発研究が盛んになった。ソビエトもこの時流に 乗って開発研究を進めていたが、1934年にディグチャレフが開発した短機関銃を制式化したことで、 結構早い時期から全軍に対して短機関銃の装備を進めることができた。この短機関銃はPPd34 (Pistolet-Pulemet Degtyareva:ディグチャレフ短機関銃の略、34は採用年である1934年をさす)と名 付けられた。動作方式は単純な反動利用(ブローバック)式で、使用弾薬は トカレフ自動拳銃と同じ7.62mmトカレ フ拳銃弾だった。
 PPd34はドイツ製のMP28短機関銃からスタイルと動作機構を、装弾方式をフィンランド製の スオミ短機関銃に範を取ったものであったが、堅牢さを第一目標にしたため非常に重い銃で、71発( 初期型は73発)もの銃弾を装填できるドラム型弾倉も採用したため、フル装填時には6kg近い重量とな った。しかし体格の良いスラブ人兵士にはあまり苦にならず、逆に圧倒的火力を誇ったため兵士達は非常 に歓迎したという。
 良質の鉄材を削りだして生産が行われるためコスト高や生産性の面で今ひとつの銃であったがソビエト 軍内に広く配備されており、また自軍で使用する7.63mmマウザー実包と銃弾互換性があったためドイ ツ軍も鹵獲した当短機関銃をかなりの数使用していた。

スペックデータ(PPd34短機関銃)
全長 77.7cm銃身長 27.3cm
装弾数 71発(円形ドラム弾倉)
  または25発(箱形弾倉)
重量 3,740g(弾倉除く)
使用弾 7.62mmトカレフ実包  弾頭重量約5.6g
作動方式 ストレートブローバック式(オープンボルト式)
初速 490m/sec最大射程 不明
派生型等 PPd34:ソビエト軍最初の制式短機関銃。発射速度は800発/分
PPd38:PPd34の改良型。銃身外側のジャケットが簡略化された
MP 716(r):ドイツ軍に鹵獲後の名称。多数が東部戦線で使用された