マカロフ自動拳銃(PM)

MAKAROV Automatic Pistol (Pistolet Makarova)

ソビエト赤軍 1951年

Makarov
マカロフ(PM)自動拳銃

 第二次大戦前に軍用制式拳銃としてトカレフを 採用したソビエト軍であったが、トカレフは安全性に問題がありシングルアクション専用と旧式な機構を持っていたため、第 二次大戦終結後に新型拳銃の開発計画が持ち上がった。
 短機関銃や突撃銃など携帯に便利かつ強力な個人携行火器の配備が進められており、拳銃の重要性が薄れる中ニコライ・ マカロフが設計した拳銃はドイツ製ワルサーPPKに似た中型サイズの物となった。使用弾薬はトカレフの7.62mm口径と は異なり、ヨーロッパ標準である9mmパラベラムと同様の9mm口径である9mmマカロフ弾となった(若干9mmマカロフの方が 弾頭直径が大きく、薬莢長は小さい)。また、トカレフには装備されていなかった安全装置やダブルアクション機構も装備さ れ、他国の拳銃と比べても遜色のない作りとなっている。動作方式は単純なストレートブローバックのため構造もシンプルに 作られており、保守性や製造コスト削減も考慮されている。
 1990年頃になってマカロフ弾の威力の弱さについて問題視する声(防弾チョッキやボディアーマーの発達により貫通力 が弱いことを指摘された)が出たためロシアでは新型弾薬と改良型拳銃の開発が始まり、装薬を強化した弾薬が完成、これを 使用できるようマカロフ拳銃も改良(新型弾薬はPMM(Pistolet Makarova modifiziert:マカロフ拳銃近代化)弾と呼ば れ、改良型マカロフ拳銃もPMMと呼称される)が行われている(PMM拳銃は通常のPM弾薬も使用できるが、逆にPM拳 銃にはPMM弾薬は使用できない)。
 ソビエト(ロシア)国内では高級将校の自衛用や警察用として配備が進められた。東欧諸国などでもライセンス生産が行わ れており、ロシアでは9mmショート(9mm×18)弾モデルの輸出用も製造されている。

スペックデータ(マカロフ拳銃:PM)
全長 16.1cm銃身長 9.35cm
装弾数 8発(箱形弾倉)重量 730g
使用弾 9mmマカロフ実包  弾頭重量約6.1g
(9mm×18実包の使用も可能)
作動方式 ストレートブローバック方式
初速 355m/sec最大射程 不明
派生型等 PM:9mmマカロフ弾を使用する軍用中型拳銃
PMM:9mmPMM弾を使用する改良型。12連マガジン標準装備。9mmマカロフ弾の使用も可能
Izh-71:PM拳銃の輸出名称。9mm×17弾や9mm×18弾モデルがある