モシン・ナガン M1891小銃

MOSIN-NAGANT M1891 Rifle

帝政ロシア(ソビエト)陸軍 1891年

M1891
海外マニアの個人コレクションであるM1891小銃

 帝政ロシア陸軍が初めて大量生産・調達を行った正式小銃。1880年代後半になって高性能火薬や 後装式小銃の技術が確立したことにより、各国はボルトアクションライフルの開発にしのぎを削ってい た。帝政ロシアも例外でなく、陸軍のN.I.モシン大佐を中心に新小銃の開発が開始されていた。モ シン大佐はベルギーのナジン兄弟社と協力して5連発のボルトアクション小銃を完成させ、これが18 90年代に帝政ロシア軍に制式採用となった。
 黎明期のボルトアクション小銃であるため、後年出現したモーゼル式ボルトアクションよりも未完成 な部分(構造の複雑さ)はあったが、単発後装だったこれまでの小銃に比べ5連発弾倉を装備した当小 銃により歩兵の火力は格段に高くなった。弾薬は小銃と同時に開発され、以降ロシア(ソビエト)軍の スタンダードとなる7.62mm口径のものだった。威力的には現代使用されている7.62mm×51 (NATO弾)とそう差異はない。
 19世紀末に採用された当小銃であったが、WW2が始まった時点でもまだソビエト陸軍内には大量 に配備されており、全部の小銃が退役するのは自動小銃や短機関銃の配備が軌道に乗る大戦後期以降に なっている。またユーゴスラビア、ポーランド、フィンランドなども当小銃を輸入(もしくはライセン ス生産)して使用しており、大戦中は鹵獲した当小銃をドイツ軍も後方部隊用に使用したと伝えられて いる。

スペックデータ(M1891小銃)
全長 130.5cm銃身長 80.2cm
装弾数 5発重量 4,370g
使用弾 7.62mm×54R(7.62mmラシアン) 弾頭重量約9.6グラム
作動方式 ボルトアクション式
初速 810m/sec最大射程 不明
派生型等 MOSIN-NAGANT M1891:帝政ロシア軍での名称
Puska 7.62mm M91R:ユーゴスラビア陸軍での名称。ロシアからの輸入品
Karabin wz.91:若干短縮化されモーゼル式の改良を加えられたポーランド製小銃
m/27:フィンランド陸軍での名称。ライセンス生産したm/28と改良型m/28/30もある
Gew 252(r):ドイツ軍に鹵獲後の名称。後方部隊や国民兵用として若干数が配備された