DShK38重機関銃

DShK38 Heavy Machinegun

ソビエト赤軍 1939年

DShK38
牽引用砲架(射手座席兼用)に搭載されたDShK38重機関銃

 第二次大戦直前に完成したソビエトの新型重機関銃。それまで旧式な PM1910などのマキシム系機関銃を 使用していたソビエトが更に強力な火力を求めて開発した物で、口径が.50(12.7mm)と拡大され ている。
 この辺の経緯はM1917重機を発展させてM2重機を完成させたアメリカと同様の流れであるが、ア メリカのM2重機が反動利用式の動作方式を採用したのとは異なり当重機関銃はガス圧利用式となってい る(銃弾もM2に採用された12.7mm口径のものと弾頭径こそ同寸であるが、薬莢は一回り大きなものが 採用されている)。開発はソビエトを代表する銃器設計者であるV.A.ディグチャレフとG.S.シュ パーギンが共同で行っており、動作機構をディグチャレフが、給弾機構をシュパーギンが担当している。
 1938年に完成したためDShK38(Krasnoi Pulemet Degtyereve-Shpagina obrazets 1938:ディ グチャレフ−シュパーギン機関砲1938年型)と名付けられた当重機関銃は翌39年に制式採用となり PM1910と同様に重機関銃中隊などに配備された。また銃身冷却方式が空冷となったため車載機銃と しても利用できるようになり、JS−IIなど 大型戦車の対空機銃としても搭載されている。
 PM1910と順次置き換わるような形で配備が進められたが、第二次大戦後も生産が続けられており 1980年代のアフガニスタンでも現役だった息の長い重機関銃である(この辺も現在も主力重機として 使用されている米M2と似た境遇である)。

スペックデータ(DShK38)
全長 160.2cm銃身長 100.2cm
装弾数 250発(ベルト給弾)重量 33,300g(銃本体)
使用弾 12.7mm×107(12.7mmラシアン) 弾頭重量約48g
作動方式 ガス圧利用ピストンオペレーテッド
初速 845m/sec最大射程 不明
派生型等 DShK38:対空機銃としても使える大口径重機関銃。発射速度は最大600発/分