DP軽機関銃

DP Light Machinegun

ソビエト赤軍 1927年

DP
DP軽機関銃

 1920年代になってソビエトでは陸軍の兵器体系見直しが開始された。それまではライフルを持つ 歩兵集団を後方から重機関銃が支援する形を取っていた戦闘方法を見直し、分隊に持ち運びできる支援 火器を装備することで支援を密にすることとした。日露戦争や第一次大戦では外国から輸入した軽機関 銃を少数ながら使用していたソビエトであったが、この方針決定により軽機関銃の国産化を進めること になった。
 ソビエト有数の銃器設計者であるV.A.ディグチャレフは1920年代半ばに軽機関銃の試作品を 完成させた。これは構成部品数が非常に少なく単純で、かつ軽量化も併せて考えられており、分隊支援 火器として単独兵が使用するのに非常に適していた。また円形弾倉を使用することにより、箱形弾倉よ りも多くの装弾数を持たせることで、火力の増強も図られている。作動方式は単純なガス圧利用方式で あった。
 1927年に制式兵器として採用された当軽機関銃はDP(Pulemet Degtyareva Pekhotnii:ディグ チャレフ機関銃の略)と呼ばれ(完成年が1926年であるためDP1926とも、採用年からDP1 927とも呼ばれる)、スペイン内戦で初の戦場投入となった。
 当軽機関銃の特徴である円形弾倉は英国の ルイス軽機関銃のように銃上部に装着する形状をしており、銃弾は弾頭部を中心に向けた形で円 形に並べられる。ただし非常に薄型であったため運搬途中などに変形がおこりやすく、装弾不良を引き 起こす事が多かった(このため3個の弾倉を収めて保護するためのブリキ製のケースが製作されたが、 かさばるため兵士達には不評だった)。
 第二次大戦でも主力の分隊支援火器として使用された当軽機は、戦後も改良が加えられつつ使用され ており、AKライフルの軽機モデルであるRPKや当DP軽機の後継となるRPDが登場してくる19 60年代まで現役であった。

スペックデータ(DPM軽機関銃:1944年型)
全長 126.5cm銃身長 60.5cm
装弾数 47発(円形皿形弾倉)重量 12,200g
使用弾 7.62mm×54R(7.62mmラシアン) 弾頭重量約9.6グラム
作動方式 ガス圧動作ピストンオペレーテッド
初速 845m/sec最大射程 不明
派生型等 DP1926:DP1927とも呼ばれる。ソビエト初の完全国産軽機。発射速度は550発/分
DP1928:DP1926を若干切りつめたモデル。機構に差異は無い
DPM:DPM1944とも呼ばれる1944年型。若干の簡易化が施され、銃把を拳銃型にした
RP46:ベルト式給弾に改めた戦後モデル。銃自体はDPMがベース
7.62mm leichte MaschinenGeweher 120(r):ドイツ軍に鹵獲後の名称