シモノフ半自動小銃(シモノフ1936、AVS)

SIMONOV Semi-automatic Rifle (SIMONOV 1936 or AVS)

ソビエト赤軍 1936年

AVS36
シモノフ1936のイラスト

 各国軍では新時代の小銃として発射ごとにボルト(槓桿)操作の必要のない自動(半自動)式小銃の 開発を1930年代頃からおこなっていた。ソビエトも例外ではなくトカレフやシモノフといった著名 な技術者が新小銃の開発研究を実施したのである。
 当小銃は1930年代初頭からS.G.シモノフ技師が研究を重ね開発したもので、最初は1発ごと に引き金を絞る半自動(セミオートマチック)と引き金を引いている間は連続して発射し続ける全自動 (フルオートマチック)の両方を切換機によって制御できる小銃だったが、全自動射撃では反動が強く 銃のぶれが大きかったため生産型では全自動は使用されなくなっている。また銃口からの発射炎を押さ えるため銃口にはフラッシュハイダー(消炎器)兼コンペンセイター(反動制退器)が装備された。
 作動方式は単純なガス圧利用式であるが、ボルトハンドルがボルトと共に発射のたびに前後に動くた め射手にとっては危険きわまりない構造であった。使用弾薬はこれまで使用してきた7.62×54R 弾をそのまま使用できるようになっている。
 通常AVS(Avtomaticheskaya Vintovka Simonova:シモノフ自動銃の略)と呼ばれる当小銃は19 36年から生産が開始され部隊配備が行われたが、前述した危険性のある構造や複雑かつ故障しやすい メカニズムのため第一線部隊からは引き上げられ、後方部隊や狙撃任務にしか使用されなくなっている。

スペックデータ(シモノフ1936)
全長 123.4cm銃身長 61.4cm
装弾数 15発(箱形弾倉)重量 4,050g
使用弾 7.62mm×54R(7.62mmラシアン) 弾頭重量約9.6グラム
作動方式 ガス圧動作ピストンオペレーテッド
初速 840m/sec最大射程 不明
派生型等 AVS:またはAVS36とも呼ばれる。全/半自動切換式だが通常は半自動専用として使用された
SelbstladeGewehr 257(r):ドイツ軍に鹵獲後の名称