AK74突撃銃

AK74 Assault Rifle

ソビエト赤軍 1974年

AK74
AK74突撃銃(木製銃床を使用した初期型)

 各国軍とも全・半自動射撃が可能な突撃銃(アサルトライフル)が歩兵標準装備として全盛となっていたが 全自動射撃時における弾薬の消費量が激しくなり、歩兵が携行できる弾薬数を増やす必要が生じてきた。そこ で各国とも使用弾薬の小型化(小口径化)の研究を始めたのである。
 この小口径化にまず成功したのが米国のM16小銃で、M16小銃に採用された5.56mm弾薬は後にNA TO標準に制定されている。NATOと相対する旧ソビエトでも小口径化弾薬の研究が進められていたが、実 際に使用小銃が制式化されたのは1974年のことであった。
 新たに制定された小銃はAKM突撃銃の スタイルを踏襲したものだったが、NATO弾よりも更に小口径な5.45mm弾薬を使用している。また弾倉 もプラスチック製となり携行弾薬の軽量化に一役買っている。銃のスタイルとしては銃口部に装着されたマズ ル・コンペンセイター(全自動射撃時の銃の跳ね上がりを押さえる機構。銃声や発射炎を前方に逃がす役割も 果たす)が目立った特徴となっている。
 旧ソビエト軍内やワルシャワ機構条約軍では順次旧来のAKMなどと置き換わりが進められ、現在ではほぼ 全部隊への配備が完了している。また複数の国でライセンス生産やコピー生産が行われており、独自の改良を 施した銃を生産している国も少なくない。
 ロシアでは現在輸出用として5.56mm口径のモデルも製作されており、外貨獲得のための主力輸出兵器の 一端を担っている。

スペックデータ(AK74)
全長 94.0cm銃身長 47.5cm
装弾数 30発(箱形弾倉)重量 3,415g
使用弾 5.45mm×39(5.45mmラシアン) 弾頭重量約3.4g
作動方式  ガス圧動作ピストンオペレーテッド
初速 880m/sec最大射程 不明
派生型等 AK74:小口径化小銃。初期型では木製銃床だったが、後にプラスチック製となった
AKS74:折り畳み式銃床モデル。AKMSと異なり銃側面方向へ畳むようになっている
AKS74U:AKS74の銃身を切りつめたカービンモデル。空挺部隊等向け
AKS74UN:AKS74Uに暗視スコープを搭載できるようにした特殊部隊向けモデル
AK100 series:輸出モデル。7.62mm×39弾のAK103、5.56mm×45弾のAK101などがある
AK74M:AK100シリーズ同様の黒色プラスチック製ストックを装備した5.45mm×39モデル
AK102 ShortCarbine:AK101の切りつめモデル。AK103→AK104、AK74M→AK105の各モデルもある
AK74 Bulgarian:ブルガリア製のAK74。オリジナルと差異は無い
88式:中国でコピーされたAK74。民間向けとして半自動専用で製作された
KA Wz88:ポーランド製のAK74。独自の改良が加えられている
5.45mm Assault Rifle:ルーマニア製のAK74。正式名称は無く、単に5.45mm突撃銃と呼ばれる
M80:ユーゴスラビア製のAK74。弾薬は5.56mm×45を使用する
MPi-AK74:旧東ドイツ製のAK74。オリジナルとほぼ差異はない