ライフルNo.1Mk3 SMLE.303

Rifle No.1Mk3 ShortMagazineLeeEnfield.303inch

英国陸軍 1926年

SMLE No.1Mk3
エンフィールドNo.1Mk3小銃(SMLEタイプ)

 第二次大戦開戦時、世界各国の主力軍用銃はどれも旧式のボルトアクション連発銃であった。大戦中に 半自動化した小銃に切り換えた米国や短機関銃・突撃銃を採用したドイツ、ソビエトなどの国もあったが、 終戦まで旧式なボルトアクション小銃を使用した国も少なくなく、英国もその一つである。開戦前には短 機関銃の開発も「サブマシンガンはギャングが使用する武器であって、兵士が使用する兵器ではない」と して採用を見合わせていたほど保守的な英陸軍では半自動小銃の採用にも消極的で、大戦中も旧式なボル トアクション小銃を使用していた。
 大戦中の主力であるエンフィールド小銃は原型が1895年に採用となったリー・エンフィールド小銃 そのままであり、1902年に取りまわしやすいように全長が切りつめられたMk2を経て、1926年 に小改良を加えたMk3として完成したものである。
 使用する弾薬は.303ブリティッシュ(ヨーロッパ流には7.7mm×56Rと呼称する。56は薬莢 の全長を示す)というリム付き(薬莢後端の縁が薬莢側面よりも出っ張っているタイプ。ヨーロッパ流の 弾薬呼称で末尾にRがつくものは、このタイプである)である。Mk3(正式にはMk3SMLEと呼ば れる改良型。SMLEはShort Magazine Lee Enfieldの略で日本語では『短弾倉式リー・エンフィールド 小銃』とでも訳すべきか)では機関部の下に出っ張った弾倉を装備することで装弾数をそれまでの倍の1 0発に増やすことに成功しているが、リム付きという形状の制限からこれ以上の装弾数増加は難しかった。
 ボルトロック機構の問題から命中精度の悪い銃であったが、構造は単純かつ堅牢で短い全長で取りまわ しも容易だったため終戦以降も1950年代まで使用された息の長い小銃である。

スペックデータ(Rifle No.1Mk3 SMLE.303)
全長 113.2cm銃身長 64.0cm
装弾数 10発重量 3,960g
使用弾 .303ブリティッシュ(7.7mm×56R) 弾頭重量約11.3グラム
作動方式 ボルトアクション式
初速 730m/sec最大射程不明
派生型等 Rifle No.1Mk3 SMLE.303:WW2時の主力小銃。銃口近くまで延びた木被(ストック)が特徴
Rifle No.1Mk3(T):狙撃兵用に照準眼鏡(スコープ)を装備したモデルの呼称
Gewehr 284(b):ドイツ軍が捕獲した当銃に付けた鹵獲兵器名称。第二線級兵器として使用