L42スナイパー・ライフル

L42 Sniper Rifle

英国陸軍 1950年代

L42A1
L42A1狙撃銃

 前線での狙撃任務というものは、いかに全自動銃が発達しても一発必中であることに変化は無く、全自動銃全盛 となった現代でも各国軍が使用する狙撃銃の大半はボルトアクション式の手動連発銃である。英陸軍でも歩兵銃が 1950年代になってボルトアクションから脱却し 自動銃であるL1A1ライフルに移行した後も、狙撃 銃はNo.4(T)狙撃銃の流れを汲んだものを 使用していた。これがL42狙撃銃である。
 No.4(T)狙撃銃はNo.4歩兵銃のうち命中精度が良好なものに照準眼鏡(スコープ)を取り付けたもの であったが、基本的にL42狙撃銃も機構的にNo.4(T)と変わるところはなく、精々が使用弾薬をNATO 標準の7.62mm×51に変更しただけのものであった。しかしスタイル的には銃口近くまであった木被(ハンド ガード)が切りつめられ、銃床(ストック)部分に調整可能なチークピース(射手の頬を載せる台)が装備されて おり、軍用銃というよりは洗練された猟銃のようなスタイルとなっている。また弾倉も着脱可能となっており(既 に装填済みの交換弾倉を用意しておくことで)給弾のスピードアップが図れるようになっている(単にスコープが 機関部上部に取り付けられたため、上からの給弾に難があっただけかもしれないが)。
 1980年代まで英陸軍の制式狙撃銃であった当小銃であるが、近代的狙撃銃である L96狙撃銃が採用されたことにより、現在は第一線 から退いている。

スペックデータ(L42A1)
全長 118.2cm銃身長 70.0cm
装弾数 10発(箱形弾倉)重量 4,770g
使用弾 7.62mmNATO弾(7.62mm×51、英軍名称:L2A2) 弾頭重量 約7g
作動方式 ボルトアクション式
初速 約800m/sec最大射程 不明
派生型等 L42A1:No.4(T)狙撃銃の流れを汲む、戦後英軍の主力狙撃銃。現在は第一線から退いている