L2短機関銃

L2 Sub Machine Gun (Sterling SMG)

英国陸軍 1953年

L2A3
L2A3短機関銃

 短機関銃の配備を頑なに拒否していた英国陸軍であったが、大戦中にやむを得ず採用した ステン短機関銃が思った以上の働きを見せたため 短機関銃を軍用装備として見直すことにした。しかし、ステン短機関銃は戦時中の急造品であり耐久性や信頼性 に不安があったため、1940年代終わりになって新型短機関銃の選定を行い、性能試験の結果L2短機関銃と して採用されたのがスターリング・アーマメント社が提出したスターリング短機関銃(商品名)である。
 水道パイプ然としたステン短機関銃と形状的には五十歩百歩の製品であったが信頼性は高く、装弾不良などの 故障は非常に少なかった。また銃床は回転させることで前方へ折り畳むことが出来たため、空挺部隊や戦車部隊 など狭いスペースへ搭乗する兵士達にも好評で迎えられた。弾倉はステン同様に横に突き出す形であるが、これ は伏せ射ちの際に下へ突き出した弾倉だと邪魔になるという意見から採用されたものである。
 時代は全自動式の小銃(突撃銃)が全盛となってきていたが、英軍が採用した L1ライフルには全自動発射機構が付いていなかっ たため、当短機関銃はライフルの火力不足を補う形で幅広く配備された。しかし1980年代になって全長の短 いL85アサルト・ライフルが制式化されると、 補給の統一などから順次退役していったのである。

スペックデータ(L2A3)
全長 68.6cm(銃床展開時)銃身長 19.8cm
装弾数 34発(箱形弾倉)重量 3,500g
使用弾 9ミリ口径 パラベラム弾(9mm×19) 弾頭重量約7g
作動方式 ストレートブローバック式(オープンボルト式)
初速 約370m/sec最大射程 不明
派生型等 L2:英軍制式名称。細かい差異によりA1〜A3のモデルがある
L34A1:消音器(サイレンサー)を装備した特殊部隊用モデル
L7A1:全体的に切りつめられ銃床を廃止したマシンピストルモデル