L1ライフル

L1 Rifle

英国陸軍 1954年

L1A1
L1A1ライフル(照準眼鏡(スコープ)はオプション)

 長いことボルトアクションライフルを制式としてきた英国陸軍であったが、諸外国軍の制式小銃が自動化 されるにしたがって、自動小銃採用の気運が高まってきた。また1949年に発足したNATO(北大西洋 条約機構)軍が使用する弾薬が7.62mm×51弾に(アメリカのごり押しで)制定されたこともあって、 この弾薬を使用する小銃が必要となったことも新小銃選定の要因となった。
 英国では新規に小銃を開発するのではなく、外国の優秀な小銃を導入することで開発コストを削減するこ とにし、いくつかの小銃をトライアルにかけた結果、以前から関係の深いベルギーFN社のFAL(フュー ジー・オートマチック・レーガー:自動軽小銃の略)を制式として導入することにしたのである。
 英陸軍ではL1A1と呼称されることになった小銃は機構的にオリジナルのFALと同じものであるが、 反動の強い7.62mmNATO弾ではフルオートマチック(全自動)射撃時の命中精度は期待できないとし て、全自動発射機構は排除されている。
 英陸軍が制式小銃として選定したため英連邦諸国や英国植民地軍も当小銃を制式として採用、これら小銃 は王立小火器製造廠(RSAF)およびバーミンガム・スモール・アームズ(BSA)社において製造され たほか、オーストラリアやインド、カナダでも製造が行われた。1980年代になって 新小銃L85が採用されるまでを第一線で活躍 したが、現在は英軍から退いている。

スペックデータ(L1A1)
全長 114.5cm銃身長 62.4cm
装弾数 20発(箱形弾倉)重量 4,950g
使用弾 7.62mmNATO弾(7.62mm×51、英軍名称:L2A2) 弾頭重量 約7g
作動方式 ガス圧動作ピストンオペレーテッド
初速 830m/sec最大射程 不明
派生型等 L1A1:英軍における制式名称。機構的にはFN FALとほぼ同様だが全自動発射機構は無い