ブローニング M1935(FN ハイパワー)

FN Browning M1935 Automatic Pistol
FN High Power Automatic Pistol


英国陸軍 1940年

9mm HP Mk2
ブローニングM1935自動拳銃(9mmハイパワーMk.2)

 長くリボルバー式拳銃を制式としてきた英国陸軍であったが、他国軍の制式拳銃が自動化していく 趨勢により自動式拳銃の採用へ踏み切ることにした。しかし戦時中のため自国内で新規に開発するこ とは諦め、優秀な拳銃を輸入(もしくはライセンス生産)することに決定した。
 トライアルの結果採用されたのはベルギーのFN(ファブリック・ナショナール)社が製造するF Nハイパワーと呼ばれる自動拳銃であった。この銃はアメリカ人のジョン・ブローニングが1935 年に設計した軍用拳銃で、複列弾倉の採用により他国制式拳銃に比べて倍近い弾数を保持できるとい う利点があった。また使用弾も自動拳銃や短機関銃用としてヨーロッパ標準となりつつあった9ミリ ・パラベラム(9ミリ・ルガーとも呼ばれる。ヨーロッパ流には9mm×19と表示する)であった ため弾薬供給の問題も無かったことが大きな理由であろう。
 1940年にベルギーがドイツに占領されてしまったため輸入することはかなわなかったが、設計 図を入手した英国とカナダで生産が続けられ、大戦末期ごろから英軍兵士への供給が開始された。大 戦後も生産が続けられ、1950年代にエンフィールド拳銃が 制式から外されて以降は英軍唯一の制式拳銃として使用されている。

スペックデータ(FN HPMk.2)
全長 19.7cm銃身長 11.8cm
装弾数 13発重量 1,010g
使用弾 9ミリ口径 パラベラム弾(9mm×19) 弾頭重量約7g
作動方式 ショートリコイルブローバック式
初速 350m/sec最大射程 450m
派生型等 9mmHP No.1Mk1:固定照門モデル。小改良を加えたMk1*もある
9mmHP No.2Mk1:可変距離照門モデル。小改良を加えたMk1*もある
9mm Pistol 640(b):ドイツ軍が捕獲した当銃の鹵獲兵器名称
L9A1:戦後、兵器呼称が変更された以降の英軍制式名称