ブレン軽機関銃

BREN Light Machine Gun
(BREN Gun)


英国陸軍 1935年

BREN Gun
ブレン軽機関銃Mk.I

 1930年代に入って英軍では新型軽機関銃として ビッカース・ベルチェー軽機関銃と共に チェコスロバキア製のZBvz/30軽機関銃をトライアル(性能試験)にかけた。その結果ビッカ ース・ベルチェー軽銃よりもvz/30軽機のほうが優秀であるとして、開発元のチェスカ・ズブロ ヨフカ(CZ)社に対して英軍制式弾薬である.303ブリティッシュ弾を使用できるモデルの開発 とトライアルで指摘された点の小改良を依頼した。
 1934年に改良を加えられた英国向け軽機関銃が完成し、再度の性能試験の結果が満足できるも のであったため英軍は1935年に当軽機関銃を制式採用、採用と同時に製造ライセンスも購入した ため銃の製造は英国王立小火器製造廠で行うこととなった。当銃の名称であるブレンはCZ社の所在 地ブルーノと王立小火器製造廠の所在地エンフィールドの頭文字を取ったものである。
 第二次大戦開戦までに約3万丁が製造され部隊配備となったが、大戦初期のダンケルク撤退に際し て大半を放棄したため一時的に数が不足することとなってしまい、増産により再配備が進むまでは旧 式化して保管庫行きとなっていたルイス軽機が 引っ張り出され使用されている。
 オーソドックスなスタイルの軽機ではあったが、銃身交換の簡易化(銃身上部の握りがレンチ替わ りになる)により交換作業が10秒以下で行えたりガス圧調節機(レギュレーター)によって発射速 度の調整がきくなど非常に優れた機構を持った軽機で、製造こそ1945年に終了しているが、19 80年代後半にL86A1軽機が採用されるまで(途中でNATO標準の7.62mmNATO弾への 改修作業が行われたものの)英軍制式軽機の座を守り続けたのである。

スペックデータ(ブレンMk.I)
全長 115.5cm銃身長 63.5cm
装弾数 30発(箱形弾倉)重量 9,950g
使用弾 .303ブリティッシュ(7.7mm×56R) 弾頭重量約11.3グラム
作動方式 ガス圧動作ピストンオペレーテッド
初速 744m/sec最大射程 不明
派生型等 BREN Mk.I:初期生産型。大半はダンケルク撤退に際して失われた
BREN Mk.II:各機構を簡略化し、製造を容易にしたモデル。大戦中期以降に量産された
BREN Mk.III:銃身を短くした軽量化モデル。大戦末期に採用された
BREN Mk.VI:Mk.III同様の軽量化モデルだが、銃床も新規に設計されたものとなった
7.7mm leMG 138(e):ドイツ軍が捕獲した当銃の鹵獲兵器名称