三年式機関銃

Type 3 Heavy Machinegun

日本陸軍 1914年

三年式機関銃
三年式機関銃(使用しているのは海軍陸戦隊の兵士)

 世界ベストセラー機関銃であるオチキス機関銃を改良国産化した 三八式機関銃を制式化した日本軍だったが、 三八式機関銃には銃身加熱による銃身命数の不足という欠陥があった。そこで明治末期から銃身の冷却方に ついて研究が始まった。水冷式なども試されたが野戦では冷却用水の確保が難しいことや重量増加などの点 から敬遠されたため、放熱効果を高めた空冷式へ研究の中心は移っていった。
 大正に入って完成した試製第一号銃は放熱効果を高め、銃身も交換が容易なよう改良されていた。また、 肩にあてる床尾は無くなり、両手で握る握把を採用したことで照準を付けやすくしている(遊底も銃の中心 線上に配置されたため銃の動揺が少なくなり命中精度も向上した)。三脚架も三八式では数名の手により上 下高低の調整が行う必要があったものを一人にて調整できるよう改められ、大正3年に三年式機関銃として 制式採用となった。
 大正6年には各連隊に機関銃隊を設置することが決定、一気に重機関銃の配備数が増加しており、海軍陸 戦隊にも相当数が配備されている。なお当機関銃は純国産設計として最初の機関銃でもあった。

スペックデータ(三年式機関銃)
全長 120.4cm銃身長 74.2cm
装弾数 30発(保弾板)重量 54,100g
使用弾 6.5ミリ口径 改正三八式普通実包  弾頭重量約9g
作動方式 ガス圧動作ピストンオペレーテッド
初速 755m/sec最大射程 3,700m
派生型等 三年式機関銃:最初の純国産設計による機関銃。発射速度500発/分
改造三年式弾倉機関銃:保弾版を箱形弾倉方式に改めた試作銃。研究試作のみ
高射機関銃:高射専用脚を装備したモデル。発射速度を向上させる増速器も装備