TK.3豆戦車

TK.3 Tankette

ポーランド陸軍 1931年

TK.3
ボールマウント式20mm機関砲を搭載したTK.3改

 第一次大戦後に独立したポーランドは主力戦車としてフランス製の ルノーFTを導入(これはWW1に おいて編成されたポーランド義勇軍がフランス陸軍に訓練された縁があったからである)し、これ を国内にて改良を加えながら使用していた。また1928年に英ビッカース社が開発した カーデンロイド豆戦車に刺激され 国産の豆戦車も開発した。これがTK.1と呼ばれるもので、当TK.3豆戦車の先祖にあたる。
 国営PZI研究所が1930年に開発したのはTK.2(TK.1の改良型)の拡大版とも言え る車両で、それまでの豆戦車とは異なり兵員防御のため上部構造を装甲板で囲っていた。また当豆 戦車を搭載できる4輪トレーラーも同時開発されており、不整地では豆戦車がトレーラーを牽引す るが舗装道路ではトレーラーに豆戦車を搭載して、豆戦車のエンジンからチェーンによりトレーラ ーの車輪を駆動させることで高速走行を可能にしている。制式採用後も改良が加えられ20mm機関砲 搭載車や全周旋回式砲塔装備車などの発展型も試作されている。
 なおユーゴスラビア軍が装軌車両を導入する際には、当豆戦車とチェコ・スコダ社のS−1が競 争審査を受けているが、当豆戦車は残念ながら不採用となっている。

スペックデータ(TK.3)
全長 2.58m全高 1.32m
全幅 1.78m重量 2.4トン
最高速度46km/h行動距離不明
発動機フォード A型 空冷直列4気筒ガソリンエンジン 40馬力×1基
乗員数2名総生産数700両以上
武装7.92mm機銃×1
最大装甲厚(上面)なし〜(前面)8mm
派生改良型 TK.3:7.92mm機銃を搭載したモデル。300両生産
TK.3改:20mm機関砲を搭載したモデル。ごく少数がTK.3から改修
TKS:20mm機関砲を搭載した武装・装甲強化型。フィアットエンジン搭載。390両生産
TKS改:TKSに鋳造装甲を追加したモデル(TKSの最終生産20両)
TKS-D:TKS改にボフォース37mm対戦車砲を搭載したモデル。試作のみ
TKW:全周旋回式砲塔(重機関銃装備)を搭載したモデル。試作のみ
TKF:TK豆戦車の最終型。対空射撃可能な機銃を追加、出力強化型フィアットエンジン搭載